おへその周りを押すだけで誰でも簡単に腸のケアができる(shutterstock.com)
女性の健康情報を発信する「ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao」のリサーチによると、昨年までに女性の約半数、男性の3割以上が感じている秋の不調、「秋バテ」が、今秋は増加しそうな予感だ。
涼しくなって過ごしやすくなっても、夏バテのような、だるさや疲労感、食欲不振などが続くのが「秋バテ」だ。原因のひとつには、寒暖差や気圧の変動で体温調節を司る自律神経が乱れてしまうことが挙げられる。
今年は夏の終わりから台風が乱立して気圧変動が激しく、10月下旬の今も、その日によって、あるいは朝晩と日中とで、寒暖差が大きい。そのため、むくみや頭痛、消化不良など、秋バテと呼ばれる体調不良に悩まされる人が例年より多いようだ。
秋に胃腸の働きが弱っている人は……
このほか、秋ならではの原因もある。食べすぎだ。夏場に冷たいものを多く取って、知らないうちに胃腸が弱っている人は、食欲の秋だからといってはりきりすぎると、食欲不振になりかねない。
夏の間に冷えてしまった胃は、消化力が落ちている。本来の胃腸の働きを取り戻さないうちに食べすぎると、胃ががんばりすぎて胃液を過剰に出し、胃もたれしてしまう。
胃液が食道に逆流すれば胸焼けが起きるし、逆に腸に流れ込むと腸が胃の働きを止めようとして胃の働きがさらに弱まり、ますます悪循環に陥る。
食べすぎで食欲不振や不調が出るのは、秋バテの特徴だ。秋バテ解消には、胃腸の元気を取り戻すことが大事なようだ。