金縛りになったら、目を左右に動かす、指を動かす、声を出す!
金縛りにならないための予防策、なった時の対策は?
金縛りになる原因は明らかだ。たとえば、ストレス過剰、夜更かしや朝寝坊が招く生活リズムの乱れをはじめ、強度の疲労感、睡眠不足、夜勤疲れ、時差ぼけなど枚挙に暇がない。予防対策は、これらを取り除くに他に手はない。
つまり、規則正しい生活をする、過酷なジョギングや水泳などの有酸素運動を控える、アロマバスに入ってリラックスする、睡眠時間をしっかり取る、仰向けに寝ず横向きに寝る、抱き枕を抱く、ゆったりしたパジャマを着る、高すぎず低すぎない程よい高さの枕にする、重い布団を避ける、音楽でリラックスする、セロトニン、メラトニンなどのサプリも試すなど、すぐできることばかりだ。
金縛りになったら、次のような対策が役立つかもしれない。
まず落ち着く。過剰に反応すると、パニックから怖い夢(幻視)を見やすくなる→指先やつま先を揺さぶる。ほんの少しの動作でも脳に覚醒状態が伝わり、金縛りが解ける→目の瞬きを頻繁にしながら、目をグルグル動かす→唇や顔の筋肉を動かして、声を出す→息苦しさを感じたら、深く息を吸うことに集中する→好きな歌、ホビー、景色などを思い出して、数秒でもポジティブな気持ちを保つ→以上を金縛りが解けるまで繰り返す→金縛りが解除され、夢(幻視)も消える。
長々と金縛りの蘊蓄を話してきた。金縛りに関連する疾患にナルコレプシー(過眠症)がある。
ナルコレプシーは、睡眠や覚醒をコントロールする脳内ホルモンのオレキシンが減少するために、日中に強い眠気の発作が起きる脳疾患だ。思春期前後に発症しやすいが、30〜40歳代の発症もある。発症率は日本人の600人に1人。ナルコレプシー患者の4人に1人が金縛りになっている。週1回以上、金縛りが続くなら、心療内科、神経科、精神科などを受診しよう。
さて、食欲の秋!秋の夜長の重要問題、金縛りなどどこ吹く風だ。美味を堪能したら、ぐっすりと眠ってほしい。
(文=編集部)