2013年秋の全面リニューアルしたピップエレキバン(画像はピップ株式会社のHPより)
「80、130、190、M」といえば? そう問われて「ピップエレキバン!」と即答できる方は、それを常備・常用し、出張や帰省時も必携する「ピップ信者」といえるだろう。
最後に試し貼りしたのはいつだったか、それも思い出せないような向きには、2013年秋の全面リニューアル後の改名も、どこ吹く風の部類だろう。
ちなみに、冒頭に記した数字は、ピップエレキバンの「磁束密度」の違いを表わす。初心者向けの80ミリテラス(800ガウス)を筆頭に3タイプ+メントール配合(M)の4種類の製品が販売されている。
長年の基礎研究および臨床試験の成果を踏まえて登場したピップは、薬事法第2条6項に基づき「管理医療機器」の許可を厚生労働省から得て販売された。
ところが世の中には、この国民的(?)家庭用磁気治療器の効用に対する否定派もいて、1972年の販売開始以降の「効く/効かない」論争はネット時代の今日も続けられている。
ピップ側もこのての否定意見は無視できないようで、現行CMではスーツ姿で神出鬼没な謎のイケメン男子(エレキバンを美しく見せるためのポージングを日々研究中というキャラらしい)を登用し、半信半疑派の主婦層や子育て中のママたちの取り込みに余念がない。
ピップのサイト上でもトップページに「疑う人にも磁気は効く!~疑っていた400人の約70%が満足した!~」の文字を躍らせ、自社調査の有意結果を掲げて「改善効果」を謳っている。