酒鬼薔薇聖斗、宅間守、宮崎勤の共通は<動物虐待>~殺人や強姦などの重犯罪の予兆!

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動物虐待はDVや児童虐待にも通ずる

   一般に、幼少期は多くの子どもが、無意識に動物虐待を経験するものだ。昆虫の羽根をむしる、飼育中の生き物の餌やりを怠る、飼い犬のリードを引っぱり回す……。

 多くの人は、そうした経験から共感性と罪悪感を学び、年を重ねるごとにしなくなる。動物虐待を繰り返し続けるならば、将来、暴力の対象が拡大する恐れがあるといっていいだろう。

 世間を揺るがす凶悪犯罪だけではない。DV(ドメスティック・バイオレンス)や児童虐待の犯罪ケースとも関係が深い。大手動物愛護団体の全米人道協会(The Humane Society of the United States)は、夫のDVでシェルターに避難した女性の71〜83%が<夫が動物を虐待や殺害している>と告白、<児童虐待のある家庭の88%でペット虐待も行われている>という研究結果を発表。

 同協会の副会長で心理学者のランダル・ロックウッド氏は、動物虐待と暴力行為の因果関係に着目。過日、毎日新聞のインタビューで「動物虐待をする人は、サイコパスの芽が出ている。彼らには共感性がない」と述べたこともある。

 法律情報サイト「HG.org」でも、<DV被害者の8〜9割が自分たちが暴力をふるわれるより先にペットがまず被害者になっている>、<虐待を受けた子どもの3分の1が動物虐待をするようになる>という統計を発表。

 また、ニュージャージー州の調査報告でも、<児童虐待をする親はペットも虐待する傾向が高い><動物虐待やDVを見て育った子どもは動物虐待をする率が高い>ことがわかっている。

 以前より、動物虐待とDVの関連性に着目していたメリーランド州のボルティモア警察は、DVマニュアルに「ペットへの虐待もチェックすること」とし、DVの被害家族がペットの身を案じて逃げ遅れることのないよう動物の保護シェルターと連携してペット共々に避難できるよう配慮した。その結果、DV絡みの殺人事件は急減したという。

 日本では欧米諸国に比べ、動物虐待と犯罪との関連性について認識が浅いようだ。メディア報道も「動物いじめ」「動物がかわいそう」だけでなく、問題性の根深さをもっと深刻にとらえるべきだろう。

 私たちにできるのは、動物虐待をする人をしっかり注視すること。たとえ、虐待行為そのものを止められなくても、ほかの兆候に気を配ることで、重大な犯罪を未然に防げるだろう。また、不審な点があれば、躊躇せずに、警察、役所、動物保護団体など、思いつくかぎり通報すること。

 そうやって、虐待行為のエスカレートを抑止できれば、<暴力の負の連鎖>に歯止めをかけられるはずだ。
(文=編集部)

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