国立がん研究センターがマジギレ! 「受動喫煙の害を軽く考える」JTの<ポジショントーク>のワケ

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

JTの悲しき<ポジショントーク>の理由

 今回、完全に論破されたJTは、巷で<ポジショントーク>と揶揄られる始末。だが、同社にはそうせざる理由がある。

 JTは昨年、健康へのリスク説明が不十分だったとして、カナダの現地子会社「JTIマクドナルド」に対して起こされた訴訟の第一審で、ケベック州上位裁判所(日本の高裁に相当)から約2000億円の損害賠償の支払いを命じられた。

 JT側は判決を不服として控訴しているが、実はJT、この手の訴訟をほかにも抱えている。JTは現在、高額賠償が生じるリスクを抱えているのだ。そんな中、国立がん研究センターの<肺がんリスクが確実>という声明に、「はいそうですか」と言えるわけがないのだ。

 厚生労働省は今年5月、15年ぶりに「たばこ白書」を改訂して公表。日本の受動喫煙対策は世界でも「最低レベル」とし、屋内の全面禁煙などの対策が必要だとまとめた。すでに、公共の場所のすべてで屋内全面禁煙としている国は49カ国ある(2014年時点)。

 今回の国立がん研究センターとJTの論争は、「屋内の100%禁煙化を目指す」厚労省と「JT株の筆頭株主」財務省の代理戦争となるのだろうか。その行方を見守りたい。
(文=編集部)
 

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆