劣悪な環境で決まる<命の値段>~ 「パピーミル(子犬製造場)」最低限のコストで産まれる犬たち

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途中で死んだきょうだいの値段も上乗せ

 質の違いに伴って価格も雲泥のはずなのに、最低限のコストのパピーミル出身の子犬たちもペットショップに並ぶ頃には、それなりの価格がつけられる。それはなぜか?

 その1頭が店頭に並ぶ背後には、命を落とした子犬が何頭もいるからである。死んでいった子犬の分を上乗せしなければ、ビジネスは成り立たない。つまり「子犬1頭の値段」は「何頭かの命の値段」ということになる。

 たとえば、15万円で売られる子犬は、もしかしたら死んでいった兄弟犬3頭分が上乗せされており、実際には健康状態の良くない2〜3万円ほどの価値の子犬なのかもしれない。

 こうした裏事情は、ペットショップのスタッフでも把握しきれていないことが多い。出所のわからない子犬は要注意である。

 誕生と死の命の「値段」は、悲しいかな、そのままその犬の生き方に通ずる。劣悪の環境で産まれ、物のように流通され、不要扱いで殺処分される犬、その一方で、健やかに産まれ、大切に育てられ、惜しまれながら息を引き取る犬――。

 これまで取材してきた中で、さまざまな犬たちをみてきた。犬も人と同じで、充実した生き方をして、大往生を遂げる権利がある。そこには、本来であれば値段などつけようのない、命の「重さ」があるはずだ。
(文=大田仁美)

大田仁美(おおた さとみ)
ジャーナリスト、ライター。主にペット関連の媒体で活動。人と動物との共生に目を向けた取材を進め、とくに犬と馬におけるアニマルセラピーおよび動物福祉の分野においてさまざまなアプローチを続ける。著書・訳書に「馬木葉クラブへおいでよ!―あるホースセラピーのかたち(共同文化社)」「あなたがペットの安楽死を決断するとき(ジュリアン)」

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