「座り過ぎ」を挽回する方法~ウオーキング会議、スタンディング・デスク、1時間の運動……

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オフィスワーカーこそ「毎日散歩」

 エーケルンド教授によると、その運動は「時速5.6キロメートルの速さで早歩きを1時間」か「時速16キロメートルの速さでサイクリング」に相当するという。特にスポーツジムなどに通う必要はない。

 「昼休みに散歩したり、朝ランニングしたり、自転車通勤も良い。時間は1時間が理想的だが、毎日少しでも運動すれば、座り過ぎによるリスクを減らすことができる」と説明する。

 多忙なオフィスワーカーにとって「毎日」「1時間」というのはややハードルは高いが、<挽回>の可能性が示されたのは朗報だ。

生産性もアップする「ウオーキング会議」

 そこで、<挽回>のひとつとなる興味深い報告を紹介したい。週1回の会議を「ウオーキング会議」に変更すると、ホワイトカラー労働者の仕事関連の身体活動量が10分間増加する可能性がある――。

 『Preventing Chronic Disease』(米国疾病管理予防センター発行)の 6月23日号に掲載された、米マイアミ大学ミラー医学校公衆衛生科学部のHannah Kling氏らによる小規模研究の報告だ。

 Kling氏らは、同大学の事務職員17人のデータを分析。被験者をグループ(2~3人)に分け、3週間にわたり身体活動量を測定する加速度計を装着。1週目はいつも通りに活動し、2~3 週目は週1回30分間、仕事について話し合いながら歩く「ウオーキング会議」を行った。

 その結果、週1回のウオーキング会議は、米国心臓協会(AHA)が定める身体活動量の目標達成に役立つ可能性があるという。

 Kling氏は、「歩きながらメモをとったり書類を見直したりするのは難しいので、30分の歩行後、座って結論をまとめる時間をもつとよい」とコメント。ウオーキング会議で、座りがちな生活による害を軽減できるかもしれないとしている。

 『Harvard Business Review』誌でウオーキング会議について執筆している米セント・レオ大学(フロリダ)のRussell Clayton氏は、「定期的なウオーキング会議は、コレステロール値や血圧の低下が得られる可能性がある。仕事満足度の上昇、組織への愛着心の強化などの効果も生じうる」と話す。

 欧米では、従業員の健康のため、高さが変えられて立ったままパソコン作業ができるスタンディング・デスクを導入する企業が増えている。特に北欧では、新しくオフィスに導入するものの約9割に当たるともいわれる。

 「座りっぱなし大国」日本でこそ、ウオーキング会議やスタンディング・デスクの普及に期待したい。
(文=編集部)

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