LGBT、性的マイノリティーの「生きづらさ」の正体~精神的な苦痛と自殺リスクに目を向けて

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LGBTの尊厳と社会活動を象徴するレインボウフラッグ(Fotosr52/shutterstock.com)

 SNSなどで同性婚やパレードの様子が話題にのぼり、日本でも徐々に認知されるようになってきた「LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)」な人々。

 しかし、性的少数者の抱える「生きづらさ」は、いまだ彼らの心に大きな陰を落としている。マイノリティの人権問題においては、先進的なはずのアメリカでさえも。

 先月、米医学誌『JAMAインターナル・メディシン』に発表された研究論文によると、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアルなどの成人は、心理的な苦痛を経験したり、不健全な行動に走ったりする可能性が高いことがわかったという。

 米バンダービルト大学のギルバート・ゴンザレス氏が主導した今回の研究は、米疾病対策センターが毎年実施する「国民健康調査(NHIS)」の2013年と2014年の結果を分析したものだ。

 この年のNHISには、性的指向に関する質問が初めて盛り込まれた。そこで、レズビアン525人、ゲイ624人、バイセクシュアル515人の成人男女による回答と、異性愛者の男女6万7150人の回答との比較分析が行われた。

バイセクシャルは二重の差別を受ける

 それによると「中度または重度の心理的苦痛がある」と回答した人の割合は、異性愛者の男性が16.9%なのに対し、ゲイの男性が25.9%、バイセクシュアルの男性では40.1%にも上った。

 大量飲酒者の割合は異性愛者男性が5.7%、ゲイ男性が5.1%なのに対し、バイセクシュアル男性は10.9%。また大量喫煙者の割合についても、バイセクシュアル男性が9.3%と最も高く、ゲイ男性は6.2%、異性愛者男性は6%だった。

 一方、女性の場合では「中度または重度の心理的苦痛がある」と回答した人の割合は、異性愛者21.9%。対して、レズビアンが28.4%、バイセクシュアルが46.4%に上った。

 アルコール大量消費者の割合もバイセクシュアルが11.7%と最も高く、レズビアン8.9%、異性愛者4.8%。大量喫煙者の割合は、レズビアン5.2%と最高で、次いでバイセクシュアル4.2%、異性愛者は3.4%だった。

 「今回の研究結果は、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル(LGB)の成人が、特に精神衛生面で、大きなリスクにさらされていることを示している。個人的な差別と、構造的な差別の両方を受けたことによる“マイノリティーストレス”がその原因となっている可能性が高い」と論文は述べている。

 中でも、バイセクシュアルの成人男女に多くの問題が見られたことは、異性愛者からの「マージナライゼーション(周辺化・社会から取り残されること)」と、同じ性的少数者のゲイやレズビアンからの「スティグマ(差別的烙印)」の両方を受けることが関連しているかもしれないという。

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