シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」20回

中国産の激安冷凍ギョーザの危険性〜発がん性の疑いがある「加工でん粉」が含まれている!?

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激安冷凍餃子を甘く見てはいけない!(shutterstock.com)

 冷凍ギョーザといえば、2008年に明るみになった中国産の農薬入り冷凍ギョーザ事件を思い浮かべる人も多いだろう。この事件の後、東京都は、消費者向けに販売される国内産の調理冷凍食品について、原料生産地の表示を義務付けた。

 しかし、東京都の条例なので、対象となるのは、当然、都内で販売されるものに限られる。また、農薬入り冷凍ギョーザ事件のような、日本国外で生産され輸入された調理冷凍食品も対象外だ。

 スーパーに行けば、冷凍ギョーザやチルドギョーザが10個100円ほどの安さで売られている。産地を見ると、そのほとんどが中国だ。農薬入り冷凍ギョーザ事件は、人為的に農薬を入れたことが判明したが、激安冷凍ギョーザやチルドギョーザの原材料が本当に安全なものかは気になるところだ。

 ある安売りスーパーで、10個100円を切る価格で売られていた、原産地が中国の冷凍ギョーザの原材料名表示は、次の通りだった。

 原材料名:野菜(キャベツ、たまねぎ、にら、にんにく)、食肉(鶏肉、豚肉)、豚脂、ごま油、発酵調味料、食塩、ゼラチン(豚)、オイスターソース、ホタテエキス調味料、チキン風味調味料、香辛料、皮(小麦粉、なたね油、粉末状小麦たん白、でん粉、食塩、大豆粉、しょうゆ、砂糖、脱脂粉乳、卵白粉)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、グリシン、カゼインナトリウム、レシチン、キシロース、(その他卵白由来原料を含む)

発がん性の疑いがある「加工でん粉」

 ギョーザは焼いた後、中の具がしっとりとしていないと美味しくない。それを簡単に可能にするのが、「加工でん粉」という添加物だ。加工でん粉は増量効果が出るうえ、熱するともちもち感を出すので、しっとりとした食感になる。パンの製造にも使われるなど、数年前から、加工食品にさかんに使われ出している。

 加工でん粉は、もともとは工業用の糊として開発されたものだ。食品素材のでんぷんをプロピレンオキシドなどの化学薬剤で処理したもので、「ヒドロプロピル化リン酸架橋デンプン」や「ヒドロキシプロピル化タピオカ加工でん粉」など11品目が、2007年に食品添加物に指定された。

 11品目のどれを使っても一括で「加工でん粉」と表示ができ、馬鈴薯から作る食材のでんぷんよりも価格は格安だ。

 しかし、欧州食品科学委員会は、加工でん粉の中の2品目について、発がん性の疑いがあるため乳幼児に食べさせるべきではないとしている。その2品目はプロピレンオキシドで処理された加工でん粉のことだが、消費者には一括で「加工でん粉」と表示されているので判断はできないのだ。

 さらに、中国産の激安冷凍ギョーザの味は、エキス調味料、発酵調味料、化学調味料で付けられている。具に使われている野菜類は農薬まみれで、肉は豚の内蔵や骨についているくず肉(端肉)など本来は食品に供しないもの。このようにリスクがあることを忘れない。


シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」バックナンバー

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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郡司和夫

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