ゴールデンウイーク明けは自殺者が増える! 自殺を予防する「TALKの原則」とは?

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自殺を予防する「TALKの原則」とは?

 うつ病の完治は困難を極める。だが、自殺するリスクが高い人の自殺を予防するTALKの原則がある。TALKは「Tell」「Ask」「Listen」「Keep safe」の頭文字の合成語だ。

▶︎Tell:はっきりと言葉に出して相手を心配していると伝える。
▶︎Ask:死にたいと思っているかどうかを率直に尋ねる。
▶︎Listen:絶望的な気持ちを一生懸命受けとめ、聞き役に回り、徹底的に傾聴する。
▶︎Keep safe:危険と判断したら、本人の安全を確保し、適切に対処する。

 自殺するリスクが高い人は、手を差し伸べられても拒絶し、精神科を受診することを抵抗する人が多い。相手に自殺の危険を感じたときは、TALKの原則で対応し、できるだけ早く精神科を受診させるのが賢命だ。
  
 うつ病、双極性障害、気分変調症に罹り、自殺するリスクが高い人への治療は、精神医学の専門家による薬物療法、心理療法を受け、周囲の人々との絆の回復を図りつつ、総合的・長期的に取り組むほかない。自殺の危険は、繰り返し生じてくる可能性が高いので、長期にわたるフォローアップが必要になる。

 また、アルコール依存症がうつ病を合併すれば、酩酊状態のまま自殺に及ぶ危険性が強まる。精神的につながりの強い人を巻き込む拡大自殺(無理心中)の恐れもある。たとえば、患者が若い母親なら幼い子どもが犠牲になったり、中年男性なら家族全員を殺害後に自殺したり、老親なら身体障害のある成人の子どもを道連れにする場合も少なくない。

 したがって、患者の自殺だけでなく、社会的・家庭的な状況にも注意を払い、攻撃される恐れのある人の安全も守らなければならない。

 しかし、前述のように自殺に向かう人は、事故傾性という前ぶれが現れることが多い。睡眠は十分か、食欲はあるか、仕事に集中しているか、感情が安定しているか、飲酒量が増えていないかなど、家族や友人がいつも気を配れば、自殺の前兆を知ることができる。うつ病を早期に診断し、適切な治療をすれば、自殺は予防できることを忘れてはならない。
(文=編集部)

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