熊本地震「エコノミークラス症候群」で死者~“ふくらはぎ”が生死の明暗を分ける

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本国内での年間症数は約4000例

 「エコノミークラス症候群は、若くて稼ぎのいい奴ほど陥りやすい意外な病気なんです。うちの後輩もバイク便から転職してきて、いきなり抜群の営業成績をあげたイキのいい30代オトコなんだけど、半年めの帰社直後に胸痛で救急車騒ぎを起こしたからね」

 要約すればこうだ。同職の営業センスは十人十色、デビュー初日で売上首位に輝く天職の新人さんも稀にいるという。すると毎出番が愉快で仕方なく、3時間の休憩規則も破って客を拾い続けるのが典型的な落とし穴となるらしい。

 「彼の場合は1週間入院してたかな。本人いわく、トイレ休憩も惜しんで走ってたから水分補給も控えていたんだな。我々は残業や仮眠時間も入れて出庫から20時間は車中、水分摂取を制限するなんてありえない。まさに自殺行為、自業自得以外の何ものでもない」

 前掲の高原選手のケースが物語るとおり、発症は座席クラスの別を問わないことから「ロングフライト血栓症」、あるいは飛行機以外の乗り物でも起こる実態から「旅行者血栓症」とも別称される。日本国内での年間症数は、約4000例(2000年度)と推計されている。

 12年前の新潟中越地震、さらには5年前の東日本大震災でも、その危険性が指摘され、今後の熊本県下での患者数増加が憂慮されているエコノミークラス症候群。

 今後の連鎖的な悲劇が最小限に留まることを祈りたい。ただでさえ、水不足や衛生面など問題は山積されるばかりなのだから。
(文=編集部)

jousetsu-bannar.jpg
難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆