Amazonでも取り扱いを開始した「お坊さん便」は日本人の寺離れを食い止めるか?

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読経・法話だけなら3万5000円から(画像はお坊さん便の公式HPより)

 昨年12月8日、通販大手のアマゾンジャパンは、法事や法要にお坊さんを手配できる「お坊さん便」の通信販売をスタートした。

 「お坊さん便」を運営する株式会社みんれび(東京)は、2009年からネット上で仏式葬儀のアドバイス業を始めている。主力商品は、格安・追加費用なしが売り物の「シンプルなお葬式」。およそ2年前に自社サイトで立ち上げていた「お坊さん便」は、今回のアマゾンの通販参入が追風になって一気に知名度がアップした。

読経・法話だけなら3万5000円から

 法事・法要の僧侶手配サービスと銘打つ「お坊さん便」は、どんなサービスなのか?

 時代はやや遡る――。71年前の第二次世界大戦後、GHQ(連合国総司令部)が断行した農地改革によって、お寺が所有していた寺社領がことごとく没収された。以来、葬儀を取り仕切る葬式仏教、現世利益を実現する祈祷仏教、拝観料で稼ぐ観光仏教などの葬祭ビジネスが日本の仏教界にはびこり、社会に常態化した。

 都市化、人口の流動化、生活意識の変化なども拍車を駆けたため、ますますお寺との関わりや仏教との縁が希薄な社会になった。お寺との関わりも縁もない、お布施の相場や依頼の方法が分からない、墓はないが法事・法要に坊主を呼びたい。そのような社会的な葬祭二ーズに即応するために立ち上がったのが、お坊さん手配サービスの「お坊さん便」だ。

 「お坊さん便」は、いつでもどこからでも、アマゾンなどで予約できる。クレジットカードなどで決済し、お坊さんを呼ぶ希望日時、場所、宗派を運営会社に伝えるだけで、登録している近隣のお坊さんが手配され、チケットが発行される。その直後、お坊さんから連絡が入り、細かな打ち合わせ後、当日の法事・法要に移る。心づけや交通費も不要で、今後の付き合いも一切ない。

 「お坊さん便」の利用料金は、お墓などへの移動なし・戒名なしの読経・法話だけなら3万5000円ポッキリ。移動あり・戒名なし4万5000円、移動なし・戒名あり5万5000円、移動あり・戒名あり6万5000円のオプションがある。

 ただし、アマゾンを通した場合は、当日や翌日の葬儀に対応できない。日程に余裕があるニーズに絞って、定額かつ低価格を実現している。トラブルを避けるため、菩提寺と付き合いがある場合は利用できない。

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
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