>  >  > 赤ちゃんは羊水の中で聞いた〝マザリーズ〟を覚えている
シリーズ「子どもの心と体の不思議のサイエンス!」第19回

赤ちゃん言葉は日本特有のマザリーズ!? 産まれる前から羊水の中でお母さんの声を聞いている!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
19_294452579-2.jpg

お母さんの声は胎児に聞こえている/shutterstock

 お母さんのお腹中にいる時、赤ちゃんは羊水に包まれて生きている。ちょうどプールの中に潜っているような感じだ。外の音は聞こえないが、お母さんの体内からダイレクトに響いてくる声は、赤ちゃんによく届く。

 話している言葉の意味は分からないが、赤ちゃんは、声の音色、話し方、話すリズム、スピードなどを聞き慣れて、記憶している。つまり、産まれてからも、お母さんの声を聞き分けるだけでなく、他の女性の声を区別して聞き分けができる。

 赤ちゃんは、男性の低い声よりも聴き取りやすい女性の高い声によく反応するようだ。最初は、お母さんの声だけを聞き分けるが、お父さんの声にもすぐに慣れる。

お母さんは赤ちゃんに聞き取りやすく話している

 誰でも経験があるだろう。赤ちゃんに話しかける時は、少し高い声でゆっくりと、しかも短いフレーズで話しかける。万国共通の「マザリーズ(お母さん言葉)」だ。マザリーズは、地声より高い声で少しイントネーション(抑揚)を強めた話し方なので、赤ちゃんが聞き取りやすい。

 マザリーズは、多くの国では大人の話す言葉とそれほど違いはない。だが、日本では、言葉の言い換えや、乳幼児特有の発音などを真似た「赤ちゃん言葉」を使うことが多い。赤ちゃん言葉には、「まんま」「ワンワン」「ポンポン」のような反復語や、「おめめ」「おてて」「おそと」のような接頭辞の「お」を付けて聞き取りやすくした単語が少なくない。

 「ワンワン、走ってるよ」「ポンポン、痛いの?」のように、助詞の「てにをは」を省いたり、名刺と動詞のつながりを強調する特徴がある。このような「赤ちゃん言葉」は、赤ちゃんが聞き取りやすく、理解しやすい。

 また、日本語は、「ニコニコ」「ヌクヌク」などの擬態語、「クルクル」「ピコピコ」など擬声語などのボキャブラリーが豊かなことも、「赤ちゃん言葉」が多い理由かもしれない。

 赤ちゃん言葉を使いすぎると、赤ちゃんが正しい言葉や単語を覚えないのではと心配する人もいる。だが、赤ちゃん言葉は、あくまでも赤ちゃんだけの言葉だ。赤ちゃんの成長につれて使わなくなったり、大人が使う言葉や単語を覚えたり、話すようなる。それが、逞しくも賢い赤ちゃんが秘めた強かな成長力なのだ。
(文=編集部)

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆