世界医師協会が未成年の美容整形にレッドカード
韓国での整形は、なにも中国人だけがやっているわけではない。目を二重にしたり、鼻や顎をすっきりさせたりといった美容整形が、韓国人、特に女性の間ではごく当たり前の行為となっている。
しかもその中にはまだ10代の少女も含まれているというから驚く。修能(日本の大学入試センター試験に当たる)を終えた高校3年生が手術する「修能整形」は驚くに足らず。それどころ中学3年生の生徒が「休暇整形」を受ける例も珍しくない。一部の医院では学割を謳っているところすらある。
エスカレートする整形事情に対し、歯止めをかけようとする動きもある。2013年1月、未成年の整形を制限する医療法の改正案を国会議員が提出したのだ。それに対し、韓国医学会は「未成年者の幸福追求権を侵害する」として反対意見を表明、政府も抜本的な規制に動く様子はない。
一方、世界の流れは規制する方向にある。2014年には世界医師協会(WMA)は未成年者に対する美容整形手術を禁止するガイドラインを発表したのだ。「子供たちは体が完全に成熟していないため、整形手術が危険なこともある」というのが理由である。
今後、エスカレートする韓国の美容整形事情に歯止めはかかるのだろうか? 今後、先の中国の彼女が整形後遺症にならないかも心配である。
(文=編集部)