「食べる順番ダイエット」は、和食の代表である会席料理にも通じているという。研究グループによると「食物繊維の豊富な先付け(前菜)に始まり、タンパク質や脂質の供給源として 向付(刺身)、 鉢物(焼き物)などがふるまわれ、最後に米飯や果物が供される会席は、食後血糖の上昇を抑制するための古来の創意工夫」だという。和食のヘルシーさの根拠がまたひとつ示されたといえるかもしれない。
では体重を落としたい人は食事をどう食べるといいのか? 定食では、先に汁物を飲んで空腹を落ち着かせてから、野菜・きのこ・海藻などの副菜に箸を付け、肉や魚の主菜をいただき、最後に米飯や麺という順序で食べるのが効果的。
丼物でも汁物やサラダを食べてから、丼の具に半分ほど手を付け、最後に残りの具でご飯をいただくことで、「食べる順番ダイエット」を実践できる。
そして大切なのは、食事途中で満腹感が得られるように、よく噛んでゆっくり時間をかけて食べること。最後に回したご飯が食べきれなくなったら、さっと食事を切り上げてしまおう。それにより無理なく“食べすぎ”も回避できるはずだ。
(文=編集部)