2016年も“ぽちゃカワ”という安心は続く? 過度な痩身願望を一蹴する潮流

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「カラダのサイズなんて気にしない」と歌ったメーガントレイナーのアルバム『タイトル』

 ファッションモデルは自身のBMI指数(体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])が18以上であることを証明する診断書を取得し、雇用者もその義務を怠った場合は7万5000ユーロ(約960万円)の罰金か最大6カ月の禁固刑を科す――。

 フランスで12月17日、国会内で何カ月も議論されてきた“やせすぎモデルの雇用を禁止する法律”が可決した。すでにイタリア、スペイン、イスラエルなどでは、同様の法律が成立している。これには、女性が過度な痩身願望から摂食障害などの健康を害しているという、世界的な背景がある。フランス国内にも、約4万人の拒食症患者がいるといわれている。

 その原因として批判の矢面に立ったのがファッション業界。やせすぎモデルの重用が、過剰な痩身美への憧れをあおっているというのだ。今年6月には、日本でも人気の「サンローラン(SAINT LAURENT)」の広告に登場したモデルが不健康なほどやせているとして、同広告に対して英国の広告基準協議会(ASA)は国内での掲載禁止を通告した。

 “やせすぎ”に対する風当たりは強くなっている。思えば昨年、それまではビキニブリッジ(ビキニとお腹の間の隙間)やサイギャップ(太ももの間の隙間)が憧れだった欧米のトレンドに痛快な反旗を翻し、歌手メーガントレイナー(20)が登場。

 自らの容姿を逆手にとったデビュー曲『All About That Bass』で「♪誰もが今のままで完璧よ~カラダのサイズなんて気にしないでも大丈夫~」と歌い大ブレイク! 異色の太目ボディが「ポチャかわ歌姫」「激ポジ・アンセム」と称され、“肥満体国”アメリカ(BMI30以上の人口比率首位)の寛容さを伺わせた。

痩身願望を一蹴する「肉まん女子」が……

 一方、日本でもこれまでスリム一辺倒だった流れとは別に、数年前から「ポチャかわ評価」が認められ、その代表格が一昨年に「花咲け! ぽちゃカワ女子」を謳って登場したファッション誌『La Farfa』だ。

 記念すべき創刊号の表紙を飾ったのはお笑いタレントの渡辺直美さん。先月発売の新春号の顔はAKB48出身の野呂佳代さん。ガーリー仕様の撮影コンセプトは「外はふんわり、中はジューシーな“肉まん女子”」を演じて魅せたとか。最近は汚れ役も厭わず、ポジティブなぽっちゃりぶりでバラドル道を驀進中だ。

 さらに、前向きな自虐ツィッターぶりが多くの共感を集めた“意識の高いデブ”さんの名言集が、今秋単行本化された。同書には大ブレイク中のお笑いタレント、とにかく明るい安村さんが「今までデブが嫌でした。でもこの本を読んで、これからは自信をもって言えます。『安心してください、太ってますよ』と」、そんな推薦の辞を寄せている。

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