シリーズ「『あくび』と『いびき』と『しゃっくり』の科学」第1回 

あくび(欠伸)が止まらないのは病気の兆候!?あくびが止まらないときに考えられる病気8つ

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寝不足? 退屈? それとも!?(shutterstock.com)

 あくびは、思いもよらない時に出る。人前で平気に出る。眠くなれば出る。退屈なら出る。飽きたら出る。人に釣られて出る。噛み殺したり、ガマンしたり、手で隠したりするが、人前をはばからず出たりもする。

 こんなあくび(欠伸)は恐い!という話に入ろう。

あくび(欠伸)が止まらないは病気のサイン

 「1日に何度もあくびが出て困っている!」「こんなにあくびが出るのは病気では?」などと心配したことはないだろうか? なぜあくびは止まらないのか?

 あくび(欠伸)が止まらない原因と考えられる病気には、糖尿病、偏頭痛、貧血、脳梗塞、睡眠障害の他、低酸素血症、狭心症、自律神経失調症などがある。

糖尿病

 糖尿病に罹ると、脳内のエネルギー源になる血液中のブドウ糖が減り、脳の働きが低下するので、あくびが出やすくなる。口を大きく開けてあくびをするのは、脳の血流を促して酸素を増やし、顔の筋肉を動かして大脳を刺激するためだ。あくびの他、目のかすみ、体のだるさ、冷や汗、動悸、眠気などを伴う。

偏頭痛

 偏頭痛は、脳の血管が急激に拡張し、周囲の三叉神経の刺激がさらに血管を拡張して起きる。片方または両方のこめかみから目にかけて脈を打つようにズキンズキンと痛む。心身のストレスから解放された週末などに起きやすい。寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども誘因になる。偏頭痛が起きる前に、立て続けにあくびが出るのは、脳の血管に酸素を取り入れるために、血管が拡張するからだ。あくびの他、脈打つような頭痛、吐き気、嘔吐などを示す時もある。

貧血

 貧血は、血中ヘモグロビンの濃度が低下し、鉄分が不足すると起きる。ヘモグロビンは、体内に酸素を運ぶため、ヘモグロビンが減ると脳に運ばれる酸素量が欠乏するので、あくびが出る。あくびのほか、めまい、立ちくらみ、耳鳴り、疲労感、動悸、息切れなどを伴うことがある。

脳梗塞

 脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥るために、脳組織が壊死して起きる。脳内の血流が滞ると、脳に酸素が行き渡らないので、あくびが出る。あくびの他、めまい、吐き気などを示すケースがある。

睡眠障害

 睡眠障害は、不眠症(インソムニア)、睡眠関連呼吸障害、過眠症、概日リズム睡眠障害、睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害の6つに分かれる。睡眠中に疲労が解消されなければ、昼間に脳の働きが低下するために、あくびが出る。あくびのほか、朝方に起きて眠れない、昼間に眠くなるなどの症状を伴う場合も少なくない。

低酸素血症

 低酸素血症は、動脈中の酸素が不足した状態だ。肺胞内の空気が減少し、体内の酸素量が少なくなるために、二酸化炭素が増えたり、肺胞の換気量が減少したり、血液が通るべき血管とは異なる経路を流れたりすると、あくびが出る。あくびのほか、頻呼吸、頻脈、不整脈、チアノーゼ、不穏、興奮、見当識障害を伴う時がある。

狭心症

 狭心症は、血管狭窄(血管内腔が狭くなること)によって、心筋に酸素を送り込めなくなるために、発作的に胸の痛みや圧迫感を感じて起きる。あくびの他、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化などの誘因になることがある。

自律神経失調症

 自律神経失調症は、呼吸・代謝・消化・循環などの生命活動の維持・調節をコントロールする自律神経系(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れると起きる。あくびの他、慢性的な疲労感、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、ほてりをはじめ、不眠、便秘、下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれ、頻尿、残尿感などを伴う時が多い。

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