ヒトは、1日のうちで体温が微妙に変化している。起床してから徐々に体温が上がり始め、午後8時頃をピークに下がり始める。目が覚めている活動時に体温は上がり、眠りに向かって下がり始めるのだ。その変動幅は、およそ1度程度といわれている。
この体温のリズムをうまく利用することで、睡眠の質をアップすることができる。床に入る2時間ほど前にゆっくりと入浴し、リラックスをして一日の疲れをとろう。血流がよくなり、体温も上がる。
烏の行水では、十分に体が温まらないから効果薄。体の深部がじっくり温まるよう、ぬるめのお湯にじっくり浸かること。女性に多い、冷え性にも効果的だ。
入浴後は、開いた毛細血管から熱が放散しやすくなっているから徐々に体温が下がり、自然と眠気に誘われるはずだ。このタイミングを逃さずに、入眠することが大切だ。
ところが、このタイミングを外すと逆効果。お風呂上がり直後に床に入っても、体温が十分に下がっていないからかえって寝つけなくなる。また、入浴後にテレビを見たりネットサーフィンを行ったりしてダラダラ過ごしていると、体が冷えすぎてしまうこともある。
「朝派」でも、この時期は「足湯」をオススメ
もし、平井アナのように「朝派」の人でも、これからの時期は「足湯」をお勧めしたい。脚には太い血管があるため、温められた血液が全身をまわり、心臓に負担をかけずに、じんわり温まることができる
足湯には、特別なものは不要。大きめの洗面器に、少し熱めのお湯(42〜43℃)をはり、ふくらはぎから下を浸けておくだけ。15分ほどで体がポカポカしてくるはず。
お湯にアロマオイルを1〜2滴垂らせば効果倍増。リラックス効果のラベンダーやゼラニウム、抗菌効果のティートリーやユーカリ、温める作用をもつブラックペッパーなどが足湯にオススメだ。
体が温まると、血のめぐりが良くなり心身がリラックスし、入眠しやすくなります。とくに手足の冷えは、睡眠リズムにかかわる自律神経の乱れと関係する。着衣のままで、読書しながら温まることができるのは魅力的。平井アナ、これならどうでしょう?
(文=編集部)