シリーズ「恐ろしい飲酒習慣」第4回

“酒豪”都道府県「ベスト3」と「ワースト3」が判明~酒豪を生む遺伝子はこれだ!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
alcohol004.jpg

強いか弱いかは遺伝による生まれつき(shutterstock.com)

 シカゴ大学などが行なったPET(陽電子放出断層撮影)によるアルコールの臨床研究によれば、アルコールを飲むと、大脳辺縁系に3種類の反応が現れることが分かった。大脳辺縁系は、食欲、性欲、睡眠欲、意欲などの本能、情緒、夢、記憶や自律神経の活動に深く関わっている重要な部位だ。

 研究の結果、大脳辺縁系が反応して陽気になる人、大脳辺縁系に反応せずに気分が沈む人、その中間で雰囲気によって酒をうまく感じたり、まずく感じたりする人に分かれた。

ALDH2の働きは生まれつきの遺伝子が決めている

 世の中は広い。底なしの酒豪もいれば、おちょこ1杯で顔が真っ赤になる人もいる。それはなぜか?

 アルコールは、アルコール脱水素酵素(ALDH)によって有害なアセトアルデヒド(CH3CHO)になり、アセトアルデヒドは、アセトアルデヒド分解酵素(ADH)によって無害な酢酸(CH3COOH)に分解される。

 ALDHという酵素には、ALDH1とALDH2がある。アセトアルデヒドを主に分解するのはALDH2。ALDH2の働きが強い人は、アセトアルデヒドを分解する速度が速いので、アルコールへの耐性が高い、つまり酒が強い。かたやALDH2の働きが弱い人は、アセトアルデヒドの分解速度が遅いのでアルコールへの耐性が低い、つまり酒が弱い。

 ALDH2の働きが、人によって強かったり弱かったりするのはなぜか? ALDHという酵素は、20種類あるアミノ酸がつながったタンパク質。ALDHのアミノ酸がどのような配列になるかを決めているのは、遺伝子だ。ALDH2は534個のアミノ酸からできているが、ALDH2の504番目のアミノ酸はグルタミン酸になっている。

 ところが、ALDH2の働きが弱い人、つまり酒が弱い人は、ALDH2の504番目のアミノ酸がリジンになっている。わずか1個のアミノ酸の配列の違いで、酒が強い弱いの分かれ目になる。実に不思議だ。

日本人は酒に強いのか?弱いのか?

脳卒中後遺症の「リハジム」のコンセプトとは?保険適応外だが富裕層のための施設ではない
インタビュー「脳卒中後遺症の機能回復・再発予防専門のジム」後編:株式会社P3代表・中村尚人(理学療法士)

前編『脳卒中の後遺症 機能回復・再発予防専門トレーニング「リハジム」とは?』

脳卒中後遺症の方のための機能回復・再発予防専門トレーニングをメインとした、まったく新しいコンセプトのジム「リハジム」がオープンした。この施設を運営する学療法士で株式会社p3の代表も務める中村尚人氏に、前回に引き続き今後の展望について話を訊いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

神戸市垂水区 名谷病院 内科勤務。1987年 産…

吉田尚弘

広島大学名誉教授。1941年、広島市生まれ。広島…

難波紘二

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆