「リンゴ飴」で7人が死亡! リステリア症を防ぐには早めに食べること

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ハロウィン菓子の定番「リンゴ飴」shutterstock.com

 ハロウィンのお菓子として、「りんご飴」が出されることがある。しかし、棒に刺したリンゴ飴は、冷やしておかないと体調を崩す可能性があるという研究結果が「mBio」オンライン版に10月13日掲載された。米ウィスコンシン大学マディソン校のKathleen Glass氏らの研究。

 米国では2014年、製造業者3社が販売した包装済みキャラメルアップル(アメリカ版リンゴ飴)によってリステリア症が大流行し、12州で35人が感染、7人が死亡した。リステリア症の症状は、発熱、頭痛、項部硬直、胃腸障害などだが、汚染された食品を食べてから数週間、症状が現れない可能性がある。

 リステリアは、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌。日本でこれまでの食中毒統計では、リステリアによる食中毒の報告例はないが、食品安全委員会の評価書によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人(平成23年)とされている。(厚生労働省HPより)

 普通ではさほど心配することは無いが、冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は、原因となりえるため、妊婦、高齢者や抗がん剤治療中で免疫機能が低下している人などは、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがある。

 日本ではお祭りの出店などでよく見かける「りんご飴」は、リンゴの周りに飴をコーティングしただけのシンプルなものだが、アメリカやヨーロッパではリンゴを飴やキャラメルでコーティングし、さらにその上にチョコレートで2層目のコーティングをし、さらにさらにM&Mチョコやクッキー、ナッツ、チョコチップ、マシュマロなどド派手なデコレーションが施される。

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冷蔵庫であれば購入後の保存も可能ではあるが…

 今回のGlass氏らは研究で、キャラメルアップルを室温または冷蔵庫で保存し、リステリア菌(Listeria monocytogenes)の増殖を調べた。両群のキャラメルアップルには棒付きと棒なしを用意した。

 3日後、室温保存の棒付きキャラメルアップルでは、リステリア菌が1000倍に増加した。一方、棒なしの場合は室温保存でも増殖が遅かった。冷蔵した棒付きキャラメルアップルでは、1週間にわたりリステリア菌がみられなかったが、その後の3週間でわずかに増殖した。棒なしの場合、冷蔵では4週間以上、菌はみられなかった。

 Glass氏は、「キャラメルの水分量は少なく、リンゴは酸を含むので、いずれも通常はリステリア菌が増殖する環境ではない。しかし、棒をリンゴに突き刺すことで、果汁がわずかに漏れてキャラメル層の下に入ると、リンゴの表面はリステリア菌が増殖できる環境になる」と話す。室温で保存すると菌がすぐに増殖するので、冷蔵品を買うか、新鮮なものを食べるようにすべきだと同氏はアドバイスしている。

 一般的には、なるべく早めに食べるのが原則。購入日から冷蔵であればで5日間ほどは大丈夫といわれている。食べる前に常温に戻して、キャラメルをソフトな状態にすると、より美味しくいただける。

 しかし、縁日で買える「りんご飴」はこの限りではない。当日中に食べてしまったほうが無難だろう。
(文=編集部)

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