IQが低い子どもは、大人になって人種差別やヘイトスピーチへ向かう!?

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 また別のアメリカにおける研究では、Hodsonらは同程度の教育を受けているが、抽象推理力に違いのある254人を比較している。その結果、人種差別主義者に当てはまることは、同性愛嫌悪者にも当てはまることがわかった。抽象推理力の乏しい人は、同性愛者への偏見をあからさまに態度に出す傾向にある。イギリスで行われ他の研究でも、同性愛者と接する機会がないことと、右翼権威主義を受け入れることの間には関係性があると説明している。

「自分以外の誰か、特に外国人の全体像を認知する能力には限界があるかもしれません。現在行われている多くの研究文献によると、われわれの持つ偏見は、もともと認識ではなく感情に支配されたものです。これら2つの情報が示しているのは、考え方ではなく、"他者"の集団に対する"気持ち"を変える方法を探っていくほうが研究者にとっては有意義かもしれないということです」

 この研究は非常に抽象的であり、傾向を示したものに過ぎない。研究のモチベーションが、偏見に対する悪感情をベースにしているともいえる。Hodsonは言うように「偏見とはきわめて興味深い」。なぜなら人種差別と先入観のルーツを理解することは、それを取り除くきっかけになるからだ。人間の偏見に対するルーツを解き明かしたいとの思いは多くの人が感じていることだ。

 偏見というものが認識ではなく感情に支配されるというが、その感情は個人の経験の蓄積と極めて関係性が深い。だとすれば、IQそのものとの関係性より、その後の経験の形成過程により多くの視点をおくべきではないのか。次の研究が待たれる。
(文=編集部)

<参考文献>
●Bright Minds and Dark Attitudes
Lower Cognitive Ability Predicts Greater Prejudice Through Right-Wing Ideology and Low Intergroup Contact
(http://pss.sagepub.com/content/23/2/187)
●Low IQ & Conservative Beliefs Linked to Prejudice
(http://www.livescience.com/18132-intelligence-social-conservatism-racism.html)

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