運動なしで脂肪燃焼できる「遺伝子スイッチ」で肥満が解消できる!?

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 体重管理は運動と食事のバランスの問題で、摂取するより多くのカロリーを燃焼できれば減量できると一般的に考えられているが、物質を代謝し、熱が細胞から放出される熱産生(thermogenesis)と呼ばれる過程でも、身体は脂肪を熱として燃焼できる。Kellis氏は「たとえば、寒いところに行くと、このプロセスにより脂肪燃焼が作動し、体温と身体機能が保たれる」と例をあげて説明している。

 IRX3とIRX5 は、この熱産生のおもな制御装置として働き、身体で過剰なエネルギーを燃焼せずに、脂肪細胞に貯蔵するよう指令を発する。同氏らが、この2つの遺伝子の働きを遮断したところ、肥満リスクのあるヒト細胞内で脂肪燃焼が増加した。逆に、この2つの遺伝子を増強すると、遺伝的に肥満しにくいヒト組織での脂肪燃焼が減少することがわかった。実験用マウスを用いた検討では、IRX3の阻害により、運動量や食欲に影響をおよぼすことなく減量ができ、脂肪燃焼が増加し、高脂肪食への抵抗性も示された。

 研究を主導した米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターおよびハーバード大学医学部(ボストン)のMelina Claussnitzer氏は、「肥満が食事や運動といった要素だけではなく、細胞レベルでの変化の結果であることを示す重要な知見であり、肥満予防の薬剤開発への道を開くものだ」と述べている。

 なお、Kellis氏は、今回の知見を踏まえても、健康を維持するにはまず、運動と正しい食習慣が重要であることを付言している。
(文=編集部)

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆