特集「寝たきり老人」をつくる要因とは? 第1回

寝たきり老人が増えれば診療報酬がアップ!? 経営のために延命治療を選択する病院?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 医療制度とは別に、介護休業制度の取得がまだ少ないことも「寝たきり老人」をつくることに少なからず関与している。

 現在、働きながら介護をしている人はおよそ139万9000人。そのなかで介護休業や短時間勤務など介護休業制度を利用したことのある人は37万8000人、27%に過ぎない(総務省・平成24年就業構造基本調査)。

 現況では、介護休暇を取得しづらい雰囲気が多くの企業にある。制度すら適用していない中小企業も多い。だから、家族に介護が必要となった場合、介護休業制度を使うことなくいきなり離職してしまう人が多いのだ。そして収入の手だてがなくなった介護者は、貯金が底をついたら被介護者の年金を生活の糧にせざるを得ない。生きていてもらわないと自分の生活が立ち行かなくなるから、延命治療を求めてしまう例もある。

 社会システムのひずみから、今日もひとり、明日もふたりと、寝たきり老人がつくられていく。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子