シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」連載5回

食器用洗剤は洗浄能力の高さに惑わされるな! 胎児が異常をきたす危険な化学物質も!!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
gunji005.jpg合成界面活性剤が使用されている食器用洗剤は避けよう

shutterstock

 毎日の食器洗いに使う洗剤を選ぶ際、何を基準にしていますか? まさかテレビCMを見て、「あんなに簡単に油汚れがきれいになるのなら」ということではないでしょうね?

 テレビCMでは、洗浄能力の高さばかり強調されていますが、洗浄能力が高いということは、それだけ刺激の強い洗浄成分が使われているということです。これらの成分は合成界面活性剤で、手肌のたんぱく質を破壊して手荒れの原因になります。また、皮膚から体内に吸収されるので、妊娠中の方なら胎児に異常をきたす恐れもあります。

 今、あなたが使用している食器用洗剤に「肌荒れや手荒れが心配な方、また、お子様などは使用の際、ゴム手袋を着用して下さい」などの注意書きがあったら、かなり危険な合成界面活性剤が使われています。使用はやめるべきです。ゴム手袋などつい着用するのを忘れてしまうものですし、そんな危険な製品を子どもの手に届くキッチンに置くことが間違いの元です。

ヤシ油から作られようが、AESの毒性は変わりない

 食器用洗剤の洗浄成分に使われる合成界面活性剤には、いろいろな種類がありますが、「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)」はとくに注意が必要です。製品の表示にこの物質名があったら、購入はやめることです。

 AESの製造工程では、触媒として使われるジオキサンが製品にも混入している可能性があります。ジオキサンは発がん性が疑われている物質です。また催奇形性作用も懸念されます。つまり、皮膚から体内に侵入したジオキサンが、胎児に先天異常を引き起こす恐れがあるということです。動物実験では、ネズミに体重1kg当たり1.8gのジオキサンを投与すると、半数が死亡したという報告があります。

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

郡司和夫の記事一覧

郡司和夫
がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真