「右と左がわからない!」「計算が大の苦手!」 Dr倫太郎、堺雅人の発言が話題に!

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日本テレビ Dr.倫太郎HPより

 4月にスタートする日本テレビのドラマ『Dr.倫太郎』は、傷ついた患者の心にとことん寄り添うことで、病める心を解きほぐす精神科医、日野倫太郎(堺雅人)が主人公。世間の評判も良く、多くの著作やテレビ出演で名を馳せている医師という設定だ。この倫太郎役の俳優の堺雅人が、最近のトーク番組やバラエティで発言している内容に注目が集まっている。

 「急に言われると右と左が分からなくなっちゃう」、「方向音痴で、テレビ局のトイレに行った後、楽屋に帰る道順にも迷った」などと話をしている。出演者たちは面白エピソードとして、驚きつつ笑っているが、ネットではやや違った捉え方をする人たちがいた。

 「よくよく落ち着いて考えると分かるのだが、とっさに右とか左の判断がつかない」、という人は意外にも多く、その症状や状態を伝えるために作られた「左右盲」という造語があり、正式な医学用語でも、病名でもないのだが日本では広く使われている。

 右と左が分からないことで、本人が一番困るとされているのは、車の運転や道案内だ。急に「あ、そこ、右曲がって!」「左に行って右に曲がってまた右に...」などと言われたら、まず混乱すること間違いない。ゆっくり考えれば分かることも多いののだが、そうした傾向を持つ人に対しては、周囲の人が突然に指示を出したりしないこと、あるいはジェスチャーを交えて言ってみるなどの気配りをしてあげればいい。堺雅人も舞台の下手と上手を映像や目印で判断すると話している。

 この「左右盲」の症状を持つ人や知人や身内に「左右盲」がいる人たちが、堺雅人の発言に対して、ネット上で「それって、左右盲じゃないの?」と指摘したり、同じくテレビ番組で、「アルバイト時代つり銭を千円単位でよく間違えた」、「バイトが楽しすぎて"無断出勤"して首になった」などというエピソードから、発達障害や脳の機能障害があるのでは?と言う意見まで飛び出している。

 右と左が分からなくなる症状の原因はいまだ不明だが、現在考えられている理由として、利き手を矯正されたことがある人に多いという説や、ゲルストマン症候群という疾患のためと考えられている。

 ゲルストマン症候群とは、脳の特定の場所に病変が存在することによって起こると考えられている神経疾患だ。主な症状としては、失書(自発的に字を書くことが出来ない)、失算(暗算も筆算も出来ない)、手指失認(指定された指を示せない)、左右失認(左右が分からない)の以上4つがあげられ、そのすべての症状が出ない場合もある。
 
 堺雅人はこれらの症状に多く当てはまらないが、右と左が分からないという、ユニークな特質を持つ人が、意外にも多いのだと知るきっかけになったかもしれない。

特別な人に与えられた才能

 ところで、特別に優れた才能を持つ一方で、なにかしらのハンディキャップを抱えている人は多く、映画監督のスティーブン・スピルバーグや、俳優のトム・クルーズ、キアヌ・リーブスらはディスレクシア(失読症あるいは難読症と呼ばれる学習障害の一種)であるし、競泳のメダリスト、マイケル・フェルプスはADHD、歌手のスーザン・ボイルはアスペルガー症候群と診断されている。つまりは普通の人と才能のバランスが少し違っているために、秀でた才能を発揮することがしばしば起きるのである。

 堺雅人の記憶力の良さは突出しているという。マシンガンのような勢いて長いセリフが連続する『リーガルハイ』では、セリフでのNGはほとんどなかったという。役者としての魅力の一つが、一気呵成にセリフを押し出す彼の独特の演技だとしたら、やはり役者としての天賦の才能を持っているのかもしれない。

 ドラマの中で堺雅人扮するDr.倫太郎が患者たちにどんな対応をしていくのかも楽しみなのだが、もし仮に彼自身が患者となったら、どんな診断を下すことだろうか。
(文=編集部)

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