働き盛りを襲う若年性アルツハイマー! あなたやパートナーは大丈夫?

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原因究明は道半ば、若くても安心できない! wavebreakmedia/PIXTA(ピクスタ)

「最近イライラすることが多くて」「忙しすぎて大事なアポをすっかり忘れてしまった」「会議中に怒鳴っちゃったよ」。部下は言うことを聞かない、山積みの仕事もはかどらない――。

 ストレスフルな日常を振り返るビジネスマンの愚痴だ。こんなシーン、身に覚えがあるだろう。ストレスが高じたイライラやうつ病と間違われやすいのが、「若年性アルツハイマー」だ。

 高齢者の認知症の最も一般的な原因がアルツハイマー病で、1906年にドイツの精神科医・アルツハイマー博士が記憶力低下と嫉妬妄想の症状を訴えた中年女性患者に関する論文を発表。それにちなんで博士の名前が命名された。稀に10代後半から発症することもあり、64歳以下のものを若年性アルツハイマーと呼んでいる。

 怪しいと思ったら、次の項目をチェックしてみよう。

①頭痛やめまいが多くなった。
②人の名前が思い出せない、覚えられない。
③手紙などを書いても文章がまとまらない。
④通い慣れた道なのに迷う。
⑤住所や日時を書き間違える。
⑥仕事の能率が下がった。
⑦約束を忘れる。
⑧親族に若年性アルツハイマーに罹った人がいる。

 ほとんど「はい」なら要注意、専門医を受診しよう。

怪しかったら脳神経外科・神経内科へ

 

 営業不振もあって仕事上の落ち込みが激しく、不眠に悩む営業マンのAさん(50)。イライラ、カリカリして家族を怒鳴り散らすことが多くなり、物忘れにも悩むようになった。とりあえずかかりつけのクリニックで症状を訴え、アドバイスを受けた。うつの傾向があるとして、リフレッシュ法や睡眠導入剤などを処方してもらったが、どうも気が晴れない。

 思い切って脳神経外科を訪れたAさん、初めて脳のCTを撮った。画像を見ると脳の委縮の初期症状が認められ、医師から「若年性アルツハイマー」の疑いがあると告げられた。うつ病と症状が似ていることから間違われやすいという。「まさか」とAさんは愕然とした――。

 筑波大学臨床医学系精神医学教授の朝田隆氏らが2009年に報告した「若年性認知症の実態と対応の基礎基盤に関する研究」によると、若年性認知症の推定患者数は約3万8000人。そのうちの25.4%がアルツハイマー病だとされる。

 あなたやあなたのパートナー、同僚は大丈夫だろうか?

 アルツハイマー病の最大の要因は脳の老化。日々減り続けている脳細胞と、脳細胞を取り巻くアセチルコリンという神経伝達物質の減少なども指摘されている。β(ベータ)アミロイド蛋白、タウ蛋白が神経細胞に障害を与えているのではないかという説もあるが、原因究明はまだ道半ばというのが現状だ。

 だが、脳の認知機能の低下は生活習慣によって予防できる。ほどよい有酸素運動(ウオーキング、サイクリング、体操など)、読書や俳句・短歌を作る、麻雀などの知的活動。おしゃべりもいい。脳に刺激を与え、常にフレキシブル、脳を暇にさせないこと。脳トレもお勧めだ。
(文=編集部)

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