東洋医学で毎日の不調を乗り切る

風邪の引き始め、ゾクッとしたらまずは「寒け」と「熱感」を見分ける

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冷えにはショウガやネギを

 
 ほとんどの風邪は、ますぞくぞくとした寒けから始まります。風邪をこじらせず、早く治すためには、この初期の段階がもっとも大切。ここでは、体によけいな負担をかけることなく、すっきりと風邪を治すコツを紹介してみます。

寒けのする風邪は、ショウガやネギで温めて治す

 風邪を上手に治すポイントは、「寒け」と「熱感」のどちらが強いかを見分けること。たとえ熱が高くても、水っぽい鼻水や痰が出る、厚着をしても寒けがおさまらない、冷たい水を触りたくない、といった症状があるようなら、体の芯が冷えている証拠なので、温めて発汗させるという方法をとります。逆に、のどの痛みや体のほてり、のどが渇いて冷たいものが飲みたいといった熱症状が強ければ、ミント&菊花茶を飲むなど熱をとりのぞくという方法で治します。
 
 風邪の寒けにぴったりなのは、ショウガ、ネギ、桂枝(シナモン)など。昔ながらの"ショウガ湯"や、ショウガとネギをたっぷり入れたおかゆなどがおすすめです。体を温め、発汗させることが目的なので、熱いうちに食べるようにしましよう。ネギと白菜(両方とも白い部分)と大根のスープの「三白湯」(サンパクタン)も、初期の風邪の薬膳として有名。同じ材料で、鍋にしてもいいでしょう。このほか、みじん切りにしたショウガとニンニク、豆鼓を鶏ガラスープ(インスタントでもOK)で軽く煮、ネギ、酢、コショウなどを入れた中華スープもおすすめ。おいしくて、体が温まります。
 
 風邪の経過は早く、はじめは寒けがしていても、数時間後には体が熱っぽくなってくることもあります。そのため、実際の治療では、症状の変化に合わせて漢方薬を変えていく、という方法がとられます。食べ物は、薬ほど作用は強くないので、気がつく範囲内で変えていけばそれほど問題はありません。ただ、薬にしても食べ物にしても、薬効を鵜呑みにするのではなく、「自分の体がどう反応するか」ということに敏感になることが大切。初めのうちは難しいかもしれませんが、慣れてくれば、自分なりの風邪の治し方もわかってくるはずです。
 
 なお、寒けがするときは、体温が高くても、氷まくらなどで冷やすのはタブー。熱が体内にこもって、かえって症状が悪化することがあるからです。

風邪をこじらせないコツ

 風邪をこじらせないためには、病気が治る自然な経過を邪魔しないことが何より大切。その治癒力を助けるのは、なんといっても休息です。「ひいたかな」と思ったら、ネギやショウガで体を温めて、発汗作用を高めるためにフトンを多めにかけて寝るのが一番。初期の頃の軽い風邪なら、これだけですっきり治るはずです。逆に、初期の段階で無理をしたり、強い薬を飲むと、体によけいな負担がかかって風邪が治りにくくなってしまいます。
 
 なお、汗のかきすぎは、体力を消耗して抵抗力を落とすことになります。市販の薬には強い発汗作用がありますので、人汗かいたら服用をやめるようにしましょう。また、お風呂も汗をかきすぎる原因のひとつ。2~3日は入浴を控え、治りかけのときも、軽くシャワーを浴びる程度にしておいたほうが無難です。
(文=編集部、監修=呉澤森/呉迎上海第一治療院院長)

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