がん治療と保険

持病があっても入りやすい保険とは? ポイントは告知基準がゆるやかなもの

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 がんにかかわらず、持病などがあって通常保険に加入できない人でも、比較的入りやすい保険が「限定告知型」の保険だ。限定告知型の保険は医療保険が主流となっている。通常の保険に加入するときには事前に告知義務があり、その内容しだいで保険契約を結べるかが決まってくる。たとえば、告知内容を偽って加入した場合、万が一の際に保険金を受け取れないことがある。

 ところが限定告知型の保険では、告知内容が通常の保険に比べてハードルが低いというのが特徴だ。がんにかかったことがあり、貯蓄だけで医療費をカバーするのが心配だという人は、こうした保険への加入を検討するというのもいいだろう。

 ここに挙げた保険の例では、「現在入院している」「3カ月以内に入院・手術・検査をすすめられた」「過去2年以内に所定の病気で入院した」など、3~4つ程度の条件に該当しなければ加入することができる。共通する条件として「過去5年以内にがんと診断・手術を受けた」という項目があり、がんを克服して5年以上であれば加入できる可能性が高いということになる。

がんになったことや持病があっても加入できる医療保険(限定告知型)

アフラック「もっとやさしいEVER」
月払保険料:7200円(40歳男性・ベーシックプラン)
保障内容:入院給付金1万円、手術保険金5~10万円、新生物の治療の放射線治療給付金1回10万円(保険期間終身、終身払い)
すべて「いいえ」なら加入できる:①現在入院している、または過去1年以内に入院・手術・先進医療・検査をすすめられた、診療が完了していない、②過去2年以内に糖尿病や脳卒中など所定の病気で入院していない、③過去5年以内にがんなど所定の病気や異常で医師の診察・検査・治療・投薬を受けていない。
※2014年12月現在(詳細は上記のリンク先を参照)

オリックス生命「CURE Suppor (キュア・サポート)」
月払保険料:7938円(40歳男性)
保障内容:入院保険金1万円、手術保険金10万円、先進医療給付金通算1000万円(保険期間終身、終身払い)
すべて「いいえ」なら加入できる:①過去3か月以内に入院・手術・検査をすすめられた、現在入院している、②過去2年以内に脳卒中、心筋梗塞など所定の病気で入院した、③過去2年以内に糖尿病で入院した、または糖尿病の合併症で医師の診察・検査・治療・投薬を受けた、④過去5年以内にがんなど所定の病気や異常で医師の診察・検査・治療・投薬を受けた。
※2014年12月現在(詳細は上記のリンク先を参照)

AIG富士生命「ゴールドメディ・ワイド」
月払保険料:11705円(40歳男性)
保障内容:入院保険金1万円、引受基準緩和型先進医療特約、無事故給付金特約(保険期間終身、終身払い)。
すべて「いいえ」なら加入できる:①過去3か月以内に入院・手術をすすめられた、②過去2年以内に病気やケガで入院または手術を受けた、③過去5年以内にがん、肝硬変、慢性肝炎と医師に診断された。
※2014年12月現在(詳細は上記のリンク先を参照)

メットライフアリコ生命「フレキシーゴールド」
月払保険料:3831円〜(40歳男性・基本Aプラン)  
保障内容:入院保険金5000円、手術保険金5万円、先進医療給付金・先進医療にかかる技術料と同額、先進医療一時金5万円(保険期間終身、終身払い)
すべて「いいえ」なら加入できる:①過去3か月以内に入院・手術・検査をすすめられた、②過去1年以内に病気やケガで入院、手術を受けた、③過去5年以内にがんまたは肝硬変で入院・手術を受けた。
※2014年12月現在(詳細は上記のリンク先を参照)


加入年齢・保障内容はホームページで調べる

 保障内容については、ここに挙げた例で見るとアフラックの「もっとやさしいEVER」には新生物の治療の放射線治療給付金が、それ以外の商品には先進医療給付金がついている。いずれも入院給付金は日額1万円で算出した保険料なので、もう少し保険料を抑えたいという人は、日額5000円程度と設定して保険料を算出してもいい。

 これらの保険会社では、ホームページで年齢、保障内容に応じた保険料を確認することができる。なお、契約年齢は「もっとやさしいEVER」「フレキシーゴールド」が満30歳から、「キュア・サポート」が満20歳から、「ゴールドメディ・ワイド」が満40歳からとなっている。
(文=編集部)

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