がんに低侵襲の新しい治療方法 国内最大規模のIVRセンターがオープン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 だがIVRで破壊された骨にアクリルの樹脂を注いで強度を回復すると、痛みは劇的に取り除かれる。センターで緩和医療科の科長を務める里見絵里子医師がIVRの利点を説明する。

「手術からの回復が早いことが特徴で、すぐに鎮痛剤の使用量が減り、悩まされていた眠気が消えます。歩くことも可能になりますから、入院から外来に切り替わり、患者の方々の社会復帰をサポートすることができます」

 前出の荒井センター長は「IVRをがん治療の〝第4の柱〟としたい」と意欲を見せる。

「これまでのがん治療は手術、化学治療、放射線治療が3つの柱でしたが、IVRは患者の方々にとって負担が少ないことが最大のメリットです。今後、更に高齢化が進むわが国において力を発揮すると思います」

 これまでにも国立がん研究センターの中央病院では治療にIVRを使ってきた。だがセンターが開設されることで他病院の患者の受け入れが進む。IVRの実績が更に増え、患者だけでなくプロの医師にも認知度が高まるという〝広告塔〟の役割が期待されているようだ。

(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子