ミドル世代の薄毛は「ミネラル不足」も一因に。ミネラル補給できる食事は?

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ミドル世代の薄毛にはミネラル不足も関係が?(GettyImagesより)

 「トップの髪がペタンとする」、「前髪のボリュームが減った」……近年、ミドル世代でも薄毛の兆候に悩む女性が増えています。その理由として、育毛、美髪にとって弊害をもたらすさまざまな原因が重なっていることが考えられます。

 例えば、ファストフードの定着による栄養の偏り、デジタルデバイスやSNSがもたらす睡眠不足、過剰なストレス、体を動かす機会の喪失、ヘアカラーの頻度の増加などが複合的に作用して、抜け毛や薄毛が気になる年齢の早期傾向が現れてきたようです。

 とはいえ、それらの生活習慣を避けるように心がけていても、その効果をイマイチ実感できない人は少なくありません。それには、体内の「ミネラル不足」が関係しているかもしれません。

活性酸素を抑えて毛髪の再生を促進!

 まず、なぜミネラルが髪の発育や健康に関係するのかを説明します。ミネラルは、私たちの体に必要不可欠なもので、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンと並ぶ「5大栄養素」のひとつ。筋肉や神経の働きを調節してくれますし、代謝にも深くかかわります。

 ミネラルの必要量はわずかですが、不足すると欠乏症になり、病気を引き起こすこともあります。よく耳にする「ミネラルバランス」が崩れると、骨粗しょう症や貧血などを引き起こしたり、髪の健康が損なわれたりするのです。

 一見、髪とミネラルは深く関係していないように思えますが、美髪作りに欠かせない栄養素。ミネラルには、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛、リン、セレンなど全部で16種類あります。

 例えば、マグネシウムやセレンには抗酸化力があり、薄毛や抜け毛の原因となる活性酸素の予防効果が期待されます。また、銅が不足すると毛髪の色素が失われやすくなるといわれています。この他にも、必須ミネラルではないものの、ケイ素にもコラーゲンを束ねる性質があり、適切に摂取すると髪内部のコラーゲンが安定し、髪の毛にハリやコシを与え、抜け毛を予防します。そして、注目は亜鉛。タンパク質の合成や、頭皮や髪の毛の再生を促す働きにかかわる、不可欠な栄養素です。

亜鉛不足では育毛ケアの効果も台無しに?

 亜鉛は、摂取したタンパク質をもとに髪の主成分であるケラチンを生成するのに欠かせません。抜け毛や薄毛の原因となる男性ホルモンを抑制する働きもあり、白髪予防にも効果的。そのため、髪のツヤ感やハリ、ふんわり感をキープしたい大人世代には、上手に摂取してもらいたいミネラルです。

 逆に、どんなに高価なシャンプーや育毛剤、頭皮ローションなどを使用しても、亜鉛不足では、その効果も台無し。外からのケアも重要ですが、その“土台をつくる”のは体の中。髪そのものを健康に導く意識が大切といえます。

体内では作れないミネラルは食材から賢く摂取

 ミネラルは体内で作ることができないうえに、発汗などで失われるので、毎日の食事などで摂取する必要があります。サプリメントも有効ですが、まずは日常の食事から摂ることを心がけましょう。

 例えば、ミネラルウォーターや麦茶なら手軽にミネラルが補給できます。亜鉛は、牡蠣をメニューに加えるのがもっとも効果的。他には、ホタテ、干しエビ、煮干し、豚レバー、卵黄、鶏もも肉、アーモンド、納豆、プロセスチーズなどに多く含まれます。

 ケイ素は根菜類、マグネシウムは海藻類や豆腐、納豆、銅は牡蠣からたくさん摂取できます。ただし、5大栄養素をまんべんなく摂ることはお忘れなく。

「毛髪ミネラル検査」でミネラル状態をチェック

 体内のミネラル量の重要性が浸透してきたことから、近年では、「毛髪ミネラル検査」が受けられる美容やAGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)のクリニック、ヘアサロンなどが登場しています。

 毛髪は、体内のミネラルバランスや有害ミネラル(ヒ素や水銀、アルミニウムなど)が反映されやすく、血液や尿に比べて100倍以上のミネラル濃度があるとされます。一般的に費用は1万円程度。毛髪を100本ぐらいカット(ほとんど目立ちませんからご安心を)して検査します。

 このような検査では、必要なミネラル量が足りているのかを知るだけでなく、有害ミネラルの状態を把握することで次のアンチエイジング対策に役立ちます。有害ミネラルが多い場合、肌荒れやくすみ、肌老化なども引き起こす原因となるからです。

 自宅から毛髪を送って検査を受けられるお手軽キットも販売されています。興味のある人はチェックしてみてください。

 髪だけでなく、全身のコンディションやアンチエイジング効果にも関係するミネラルを、日々の食生活で積極的に摂取していきたいですね。
(文=小澤佐知子)

小澤佐知子(おざわ さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。
現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。

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