ヘアカラーの髪色があせる原因とは?(GettyImagesより)
夏はヘアカラーの褪色が早まる季節です。ばっちりヘアカラーを決めてバカンスに出かけたものの、帰ってきたら残念な髪色に……なんてことも。染めて2週間で色落ちしたなんてこともざらにあります。
夏の時期は、髪色があせる原因がいくつもあり、気をつけないとダメージも加速します。そこで、夏の髪色をキレイにキープするためのポイントをまとめました!
夏は褪色の原因がいっぱい!
まず、大敵となるのは紫外線です。
髪はタンパク質からできているため、熱に弱いのが特徴。夏は紫外線量が多く、無防備に浴びてしまうと髪の中のメラニン色素はどんどん壊れていきます。また、夏は髪色を明るくする人も多いと思います。ところが、ヘアカラーで髪のトーンを上げるほど、紫外線による褪色は加速してしまうのです。
そして、意外と知られていませんが要注意なのは濡れた髪。濡れた髪のまま紫外線を浴びると、より褪色のスピードはアップします。 特に塩素の入ったプールや海水浴の後は、ただでさえ髪色が流失しやすい状態です。シャンプーでしっかり洗髪をしたら、すぐにドライヤーで乾かしてアウトバストリートメントなどでコーティングしましょう。アウトドアのレジャーやスポーツなどの汗で濡れた髪も同様です。
その一方で、過剰なシャンプーもカラー剤が流失する原因です。何度もシャンプーをする日が続くと、せっかく染めた髪色もどんどん流れ落ちてしまいます。汗をかいたらこまめにタオルでふき取り、洗髪の回数を抑えて乗りきりましょう。
夏の褪色を遅らせる方法とは?
夏は明るい髪色をチョイスしがちですが、褪色を遅らせるには、いつもより暗い髪色のトーンを選んでみてください。また、レッドやピンク、マット系の色味は抜けやすい傾向があります。髪色をきれいにキープしたいなら、落ち着いたブラウン系をチョイスしましょう。ちょっと冒険したいなら、青みのあるクールなバイオレット系も、長く髪色を楽しめるのでお勧めです。
ちなみに、前出のような色落ちしやすい髪色にしたい場合は、海やプール、アウトドアイベントの“後”に染めるとよいでしょう。
ヘアカラー直後は炭酸泉で洗う
ヘアカラー直後は、炭酸泉で洗うことをお勧めします。ヘアカラーした髪にはアルカリ剤が残っており、これがダメージの原因になります。ダメージがあると色素の流失が促してしまうのですが、炭酸泉にはアルカリ剤を除去する働きに優れているのです。ヘアカラー後の髪を弱酸性に戻す効果があるので、多くのヘアサロンは「炭酸泉メニュー」をオプション提供しています。相談してみてください。
そして、以下のことにも気を配ると、褪色だけでなく、髪そのもののダメージも抑えられますので、ぜひ参考にしてみてください。
・染めてから24時間はシャンプーをしない。
・染めて1週間から10日間は、カラー用シャンプーで洗髪。
・外出時は髪用のUVスプレーをつける。
・夏のヘアアイロンはなるべく避ける
・濡れた髪で寝ない。
早めに褪色対策をし、好きな髪色で夏を楽しみましょう!
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。
現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。