熱中症対策のダークホース「鉄玉子」価格comマガジンより
連日の猛暑、あなたはどんな熱中症の対策グッズを使っているだろうか? 熱中症予防の定番といえばなんといっても「水分」と「塩分」。しかし、それと同じくらい重要なのが「鉄分」ということは、案外知られていない。そこで最近注目を集めている「鉄玉子」の謎に迫ってみた。
「はたらく細胞」のヘモグロビンは鉄不足で作られなくなる
鉄分と熱中症の関係性を知ってもらうためには、「なぜ熱中症になるのか」を知る必要がある。
まず、炎天下や熱気のこもった室内で過ごすうちに、暑さで体温が上昇。上がった体温を下げるために、熱を外に逃がそうと皮膚の血管が広がります。そのため、全身を流れる血液が減って、血圧が下がってくる。また、脳への血流も減り、めまいや立ちくらみが起きてしまうのです。これが熱中症の初期症状である熱失神。
もともと血流が悪い人や貧血気味の人は、熱失神で血流がいきわたらないと熱中症になりやすいということになる。これらを改善するには、鉄分は欠かせないのだ。
話題のアニメ『はたらく細胞』でヘモグロビンがせっせと酸素を体の隅々まで運んでいるが、このヘモグロビンは鉄分が不足すればやはり不足する。
つまり、鉄分の最も重要な働きのひとつは、血液中で酸素を体のすみずみまで運ぶヘモグロビンを作りだす材料となること。へモグロビンが不足すると酸素が体に充分にいきわたらなくなるため、貧血の症状が出やすくなるのだ。
また、普段から鉄分をしっかり摂っていても、大量に汗をかくことで鉄分不足に陥いってしまう。なぜなら、汗をかくと鉄分も一緒に排出されてしまうからだ。つまり、熱中症対策には、鉄分をいつも以上に摂る必要があるということにもなる。
鉄分を効果的に摂取するには
鉄分の1日の目安摂取量は、一日に成人男性が必要な鉄分量は約8mg、女性が約10mgと言われているが、成長期の子供や激しい運動をする人、月経中や妊娠中の女性などはさらに多くの鉄分が必要となる。また汗をたくさんかく季節にも多くの鉄分が必要だ。
もちろん普段の食品にも鉄分は含まれている。鉄分を豊富に含む食品と言えば、ひじきやレバー、ごま、納豆、ほうれん草などがよく知られている。さらに鉄分は吸収率が低いため、その割合を上げるビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に摂取するのがお勧めだ。
そんなことはわかっていても、毎日欠かさず鉄分をしっかり摂取するというのは、意外に難しい。