インタビュー「インソールで健康増進&機能アップ」第2回 日本フットケアサービス㈱代表取締役社長 大平吉夫

外反母趾や足裏のつらい痛みに「ゆったり靴」はNG!自分の足の個性に合う靴選びを

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外反母趾や足裏のつらい痛みに「ゆったり靴」はNG!自分の足の個性に合う靴選びをの画像1

太平さん制作のインソール(depositphotos.com)

 義肢装具士の大平吉夫さんは、足を見ただけでその人の運動能力がわかるのだそうだ。

 ちなみに、足の甲が高く、土踏まずのアーチも高い「ハイアーチ」の場合、体の柔軟性が低く、運動でケガをしやすいとのこと。結果として、パフォーマンスも低くなってしまう。

 足の形は普段履いている靴や生活習慣の影響を受けるが、顔と同じように、生まれつき決まっている部分も大きい。一人ひとりで異なる足の個性に合わせて靴を選び、インソール(靴の中敷き)を使うことで、日常生活を支障なく過ごせるだけでなく、自分の能力を最大限に発揮させることができそうだ。

 自分に合った靴とインソールの選び方を、大平さんに教えてもらうことにしよう。

子供も大人も適切な靴とインソールでケガを予防

 身長が高いか低いか、太りやすいか筋肉質か、近視になりやすいかどうかなど、身体的な特徴は遺伝の影響を大いに受ける。足の形についても、親からの遺伝が関係していると大平さんは話す。

 「ただ、遺伝だからといって、あきらめる必要はありません。近視の場合、視力に合ったメガネをかければ、支障なく日常生活を送れるようになりますよね。足も同じように、靴とインソールを使うことで全身のバランスの調整ができます。メガネのフレームに当たるのが靴、レンズに当たるのがインソールなのです」

 ハイアーチの人でも、適切な靴とインソールでケガを予防できる。自分の親がハイアーチだったり、足の痛みに悩んでいたりしていれば、自分も同じ傾向があると考えて早めにケアを行う。また、自分自身が足の変形や症状を抱えているときは、子供の足にも注意を払いたい。

 すでに足の痛みが起こってしまった状態でも、インソールで改善することは可能だ。症状に合わせたケアを大平さんが教えてくれた。

○外反母趾で痛みが生じているケース

 外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がり、親指の付け根が飛び出した状態である。そして、かかとから足の裏側を通って足の親指につながっている筋肉が、縮んで硬くなっている。

 外反母趾になると、足の裏側の親指の付け根が痛くなるほか、飛び出した部分が靴で圧迫されたりこすれ合ったりして痛みが生じる。

 足の裏の痛みについては、インソールで軽減できる。大平さんが勧めてくれたのが、足の筋肉や腱を軟らかくするために、足の指を広げる体操だ。手の指を足の指の間に挟んで広げる体操も有効だ。

 ただ、足の指でグー、チョキ、パーを作る「足指じゃんけん」については、グーと足の指を内側に閉じる動きが筋肉や腱を縮ませるので、避けたほうがよい。

○足がズキッと痛むケース

 かかとや土踏まずがズキッ、ピキッと痛むときは、アキレス腱とふくらはぎの筋肉が硬くなって土踏まずがつぶれ、足の裏の腱に負担をかけている可能性が高い。そのため、土踏まずをサポートするインソールを使用すると同時に、アキレス腱とふくらはぎを柔軟にするストレッチ、いわゆる「アキレス腱伸ばし」を行うとよい。

【アキレス腱伸ばし】
①足を前後に開く
②体重を前の足に乗せながら、後ろの足のアキレス腱とふくらはぎをゆっくりと伸ばす

 なお、ピリピリ・チリチリした痛みは、筋肉とは別の原因で起こっていることが多いため、インソールとストレッチではない対処が必要となる。

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