こんな男性ドライバーはイヤだ、ワースト3! 運転技術にみる男女の脳の違い

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譲る男と、譲らない女

 たとえば1位については、2009年、ドイツのルール大学ボーフムのClaudia Wolf氏らが実施した駐車実験(被験者65人)で読み取れた男女差の報告がある。

 これはセダンのアウディA6を3つの方法(頭から/バックで/縦列駐車で)によって駐車区画に入れる正確さと時間を測る実験だったが、女性層の平均時間は20秒多く、要した時間の割りには正確性も劣っていた。

 一方、運転免許試験に関する英国の統計上(2011年)でも「縦列駐車が原因」で不合格になった男女別の内訳が、男性で1万8798人、女性で4万863人と、ハンドル操作をめぐる得手不得手の性差が明確に確認された。

 なんでも、脳内の神経走行の可視化に成功した米ペンシルベニア大学の知見(2013年)によれば、男性は「脳の前後の接続」に強く、女性の場合は「右脳と左脳の接続」が強かったとか。

 要は、前者が単独タスク(一点集中型)に長けている。ゆえに駐車操作なども巧みで、マルチタスクに長ける後者は、むしろ人の顔を覚える点などが得意――そんな男脳/女脳の差があるわけだ。

 これをハンドル操作時に垣間見れる傾向に置き換えてみれば、男(脳)は総じて「スピード好き」で目的地までの途上もとかく「競争意識が高い」。でありながら、狭い道路で対向車が来れば「道を譲る」合理性を優先し、その反面、正確さに欠く「カーナビに悪態を」ついたりもする。

 一方、空間認識能力や状況判断が不得手な女(脳)の場合、ハンドルを握ってもとかく「マイペース」で、方向指示器の「タイミングが遅い」のに「急な車線変更」を行なったりする。

 そして対向車には「道を譲らない」、後続車のパッシングを受けても「追い越し車線を走り続ける」光景などはよく見かける。

 今回のホンダアクセスの運転時調査からも垣間見られたり、裏読みできた男女(脳)の差。それぞれのイヤな面ばかりを見てタメ息をつかず、不得手な面を思いやり、得意な面を褒めて(伸ばして)あげれば、従来のケンカ必至のドライブ事情も変わるかもしれない。
(文=編集部)

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