「フェイスリフト」で若返りはアリ? 微妙な評価と危険なリスクのあいだ……

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「安かろう・悪かろう」のクリニックもある

 美容医療といえば、基本的に自由診療だ。つまり保険は効かない上、価格設定はクリニックの裁量で決められる。そのため価格競争に走る「安かろう・悪かろう」のクリニックがあることも、残念ながら否めない。

 国民生活センターによると、美容医療サービスに関する相談は、2011年1560件(うち販売方法や広告に問題のある相談838件)だったが、2015年には2090件(同1119件)に増えている。

 相談内容は「目の下のシワやたるみを取りたいと無料カウンセリングを受けたが、いきなり診断され即日施術。120万円払ったがシワもたるみも治っていない」「二重まぶたの手術を受けたが、糸がはみ出したまま」「鼻筋を際立たせるため注入充填剤を注射したら、顔面マヒになった」など、恐ろしい例が多数挙げられている。

ホームページや広告を鵜呑みにしない

 政府公報オンラインでも、美容医療サービスを受ける際に次のように注意喚起をしている。

①ホームページや広告の情報を鵜呑みにしないこと
②事前に受けたい施術や医療機関の情報を確認すること
③施術を決める前に、リスクや効果について説明を求めること
④その施術は本当に必要か冷静に判断すること

 ④は初診の日に施術を勧めたり、追加オプションを勧めたりすることがあるからだという。断れない雰囲気作りをするクリニックも。

 美容クリニックを選ぶ際は、日本美容外科学会認定の専門医がいることが一つの指標となるだろう。全国展開する美容外科クリニックチェーンのなかには、アルバイト医師もいるというから、その内実にも目を向けるべきだ。

 いずれにしても、自己責任が求められる医療であることは間違いない。確かな技術をもつ医療機関、医療従事者を選択することが大切だ。
(文=編集部)

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

2017年4月より、はるひ呼吸器病院(愛知県)病…

堤寛

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curti…

三木貴弘

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真