シリーズ「AIと医療イノベーション」第12回

人工知能が東大受験や医師国家試験に合格できるか? 臨床現場にAIがデビューする日

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
63819169_s-2015.jpg

AIの医師国家試験の正答率は55.6%(depositphotos.com)

 受験シーズン、今や真っただ中だ! ところで、AI(人工知能)は東大入試に合格できるか? そんな奇問にチャレンジしたのは、東大合格をめざす人工知能「東ロボくん」の開発に取り組んできた国立情報学研究所だ。

 2016年11月14日、国立情報学研究所は、「東ロボくん」が2016年度の大学入試センター試験の模試で偏差値57.1を獲得したが、合格圏に達しなかったと発表。今後、「東ロボくん」は、東大合格を目標にせず、中高生の読解力を高める研究や産業用への応用にシフトするという(日本経済新聞2016年11月14日)。

 「東ロボくん」プロジェクトは、入試問題への挑戦によってAIの可能性を検証するために、2011年度にスタート。2021年度の東大合格が大目標だった。4回目の挑戦となった今回の模試では、5教科8科目の合計得点525点(全国平均454.8点)。

 昨年に比べ物理の偏差値が46.5から59へと大きく伸びたものの、数学は低下し、全体では横ばいに留まっている。

 その結果、国公立23大学、首都圏や関西の難関私立大学を含む私立512大学の合格可能性80%以上と判定。東大の2次試験を想定した論述式の模試では、理系数学の偏差値76.2の好成績だった。

 だが、国立情報学研究所の新井紀子教授によれば、「東ロボくん」は、問題を理解する読解力に限界があることが分かったので、センター試験の模試は今回が最後になると話している。

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆