インタビュー「女性の薄毛トラブル対策」第2回:北嶋渉医師(銀座HSクリニック院長)

女性の「薄毛」はセルフケアだけでは完治は難しい! 予防と改善のノウハウはあるのか?

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女性の「薄毛」はセルフケアだけでは完治しない!(shutterstock.com)

 薄毛で悩む30~40代女性が増えている傾向にある。男性に比べて、女性に顕著に表れるのは、頭部全体にわって毛髪が薄い「びまん性の薄毛」。原因は老化によるホルモンバランスの変化、貧血、内臓疾患、ストレス、過度なダイエット、産後のホルモンバランスなどさまざま。そこで第2回目は、薄毛女性の予防と改善のノウハウについて、北嶋渉医師(銀座HSクリニック院長)に詳しく訊く。

薄毛女性の予防と改善のノウハウとは?

――前回は、びまん性薄毛の原因と、薄毛になりやすい女性の特徴を教えてもらいました。ストレスなどの原因も考えられるとご指摘をされましたが、ライフスタイルの中で予防として取り入れたいことはなんでしょう?

 女性の薄毛は男性に比べ髪の毛が成長する前に抜けます。改善するためには、ありきたりですが規則正しく生活、バランスよく食べるなどの食生活に留意することと、質の良い睡眠をとることです。

 過度のダイエットも薄毛の原因になるとお伝えしましたが、例えば2〜3か月で5~10キロ痩せてしまうということは、明らかに栄養不足です。痩せている時から抜け毛が進み、気がつくと全体的に薄くなっていることが多い。過度なダイエットは肌の老化を促進するとともに、髪の毛にも老化をもたらします。

――過度のダイエットと薄毛の関連を証明する研究結果などがありましたら、教えてください。

 私はダイエットと薄毛の関連を証明する研究結果やエビデンスなどを見たことはありません。

――髪の毛の老化の予防はいかがでしょう? 例えばシャンプーの選び方や、頭皮の洗い方で気をつけることはなんですか? またコンディショナーが頭皮に付くのは育毛にとってよくないという人もいますが、いかがでしょう? パーマネントやヘアカラーと薄毛の関係はいかがでしょうか?

 シャンプーの選び方は特にありません。頭皮のかゆみやかぶれなど異常が生じている場合は別ですが、本人が使い心地がいいシャンプーを選ぶのがベストです。

 成分も問題ありません。ノンシリコンやアミノ酸など、育毛効果を謳っているシャンプーの広告も見受けられますが、とにかく本人にとって髪の調子がいいと思えるシャンプー、それがベストです。

 コンディショナーも気にしないほうがいいでしょう。パーマネントやヘアカラーも、プロが選んだ製品を使っているわけですから心配ありません。

十分な睡眠と食事の栄養バランスから見直しを

――薄毛予備軍の方に勧める予防はいかがでしょう? 最近薄毛の気配があると気になっている方に対して、いかがでしょう?
 
 まずは規則正しい生活を推奨します。十分な睡眠と食事の栄養バランスから見直し、気になる方は市販のシャンプーや育毛剤から試してみると良いと思います。

――またヘッドスパなど、髪の毛に刺激を与える方法が良いと言われていますが。

 ヘッドスパや頭皮マッサージも、血行を促進してくれるので頭皮環境を整えるという点では良いケアです。ブラシだと刺激を与えてしまうので、マシンのほうがより効果的です。

――なぜ血行が促進されると頭皮環境が整うのでしょうか?

 血流改善により毛母細胞が活性化されること、栄養が行き渡ることが考えられますね。

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