菅野美穂・主演ドラマ『砂の塔』に見るタワーマンション事情~災害時は「勝ち組」が「負け組」に?

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ドラマ『砂の塔』が描くタワマンカースト!(画像は公式HPより)

 一見きらびやかなタワーマンションの裏に潜む悪意と闇を描いて評判の、菅野美穂さん主演のTBS系ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』(毎週金曜:22時~)。

 とりわけ住民同士の虚栄心争い、いわわる「タワマンカースト(制)」の設定が話題を呼び、「このドラマは(美しくも恐ろしい隣人役の)松嶋菜々子よりも人間関係のほうが怖い……」との異口同音なネット投稿も多い。

 折しも、政府・与党は20階建て以上の高層マンションに関して、高層階の固定資産税と相続税を引き上げる方針を検討中(対象:2018年以降に引き渡す新築物件から)。
 
 ドラマと現実の虚実入り乱れた注目ぶりから、同じ棟内の上層階・中層階・低層階をめぐる「タワマン格差」論争はさらに熱を帯びそうだ。

 草創期には羨望の耳目を集めた首都圏のタワマン――。その人気理由は、概ね「駅チカ」「眺望」「防犯面」「間取り」の良さなどに集約されるが、自慢の眺めを後発のタワマンによって遮られるほどの建築ラッシュ期を迎えた昨今では「負の側面」を綴って投稿する住民の声々も多くみかける。

虚栄も萎える高層階!?

 なかには「上層階から降りてきたエレベータを止めてはいけないとの暗黙ルールもある」という都市伝説風の投稿も散見される。

 だが、一級建築士らが指摘する「船酔い」「倦怠感」「めまい」などの不定愁訴が高層階の住人に多いというデメリットを聞くと、さすがの虚栄心も萎えるのではなかろうか。

 各階層別の身分制度ぶりを特集した某女性誌が浮き彫りにしていたのは、エレベータ内で「自分の階のボタンを押すのが恥ずかしい」「中層・高層の住民から持ち物チェックの視線を感じる」という半ば自意識にかかわる低層階住民の声。

 一方、高層階同士でも「強制ランチのお誘いが煩わしい」「ゴミ出し時もメイクと服装に気を遣う」などのドラマ的な現実があるようだ。

 そして近年になって表面化してきたタワマンの新たな問題点が、国人富裕層が投資目的で購入しての「民泊」という名の短期貸し。

 Airbnb社(世界中で80万強の宿を提供中)に代表されるカギの受け渡し代行業も定着し、1日単位の貸し出しも可能な時代を迎え、当然ながら宿泊者のマナーの悪さが表面化。当該タワマンの資産価値にも影響を与えかねない情勢だ。

 そもそも「高いほうを尊ぶのは日本人のみ」との声もあり、ブラジルの高層マンションでは「低層のほうが高額」であり、英国にいたっては「育児中の世帯が4階以上に住まないよう法規制」されているのとも好対照。

 当サイトでも、高所からの乳幼児転落事故多発の理由として「高所平気症」を紹介したが、従来の高層階=勝ち組説を覆すような見解も最近は急増中だ(参考:「高所平気症」で“地上遊び”を奨励、便秘治療剤で死亡など~注目のニュース)。

「責任能力なし」の精神障害者が再び他害行為~治療によって退院3年後で1.8%に
インタビュー「重大な他害行為を行った精神障害者の治療」第2回 国立精神・神経医療研究センター病院・第2精神診療部長:平林直次医師

第1回「精神鑑定「責任能力なし」~重大な他害行為を行った精神障害者の治療病棟では……」
第2回「「責任能力なし」の精神障害者が再び他害行為~治療によって退院3年後で1.8%に」
重大な事件を犯しても「責任能力を問えない」と判断された精神障害者は、その後どのような処遇を受けているのだろうか? 他害行為を行なった精神障害者の治療を行うための医療観察法病棟が設けられている、国立精神・神経医療研究センター第2精神診療部長の平林直次医師に、あまり知られてない治療の実情について訊いた。

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シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

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