過剰なカプサイシンの摂取で胃がん発症率が1.7倍アップ
ドイツの場合、昨今の激辛グルメ人気を背景に、このカプサイシンの摂取事情を調査し基準量を設けているほどだ(日本では明確な基準がない)。
また、辛いものを摂りながら「水」を飲むという人も多いが、実は水に溶けない性質のカプサイシンの場合は、ほぼ気休めに過ぎない。むしろ、お薦めは「牛乳」だ。
普段から過剰にカプサイシンを摂取する人は、胃がん発症率が1.7倍アップとするデータもある。激辛嗜好派は、「薬」が「毒」と化しない程度をわきまえた摂取が賢明だろう。
舌の付け根の味蕾(みらい)が壊れるほどの過剰な激辛摂取は、味覚障害(より濃いものを求めるなど)につながり、未来の健康を損ねてしまいかねない。
(文=編集部)