“危ない精神薬”が次々と販売中止! 「飲む拘束衣」の副作用や依存性の高さが問題に

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「フワっとした脱力感」「ブッ飛べる」睡眠薬・エリミンも昨年で販売中止

 ベゲタミン同様、依存性の高い薬として名高かった睡眠薬の「エリミン」も、昨年11月で販売中止となっている。1977年より40年近く発売されてきた、これも古い薬だ。

 エリミンが長らく根強い人気を誇ってきた理由は、睡眠効果の高さだけでなく筋弛緩作用の気持ちよさにある。エリミンを服薬すると、眠くなる前に強い筋弛緩作用が生じ、ふわっとした脱力感がクセになる。つまり、これも中毒性をもたらすのだ。

 筋弛緩作用は、ほかの睡眠薬にも認められるが、エリミンのそれは強力で、飲酒や麻薬に似た気持ちよさがある。また、お酒と併用すると“ブッ飛べる”ことでも有名だ。処方薬という正規ルートで入手できるドラッグだったといえる。

 真っ赤なパッケージで、見た目にも「ヤバいクスリ」の印象を与えるエリミンは、「赤玉」という俗称で乱用され、裏売買も横行されてきた。ある時期から精神科のドクターたちは、エリミンをほしがる患者を警戒し、その処方を控えるようになっていた。

 睡眠薬の類いに依存性はつきものだが、今は研究開発が進み、副作用や依存性が少なくてコントロールしやすい安全性の高い睡眠薬が、バリエーション多く登場している。

 また精神科領域も、インフォームド・コンセントが浸透しつつある。もちろん、どれだけしっかり話し合えるかは、病院や医師にもよるのだが、良い医師とめぐりあえれば、じっくり相談しながら、自分に合う薬を探っていけるものだ。

 ベゲタミンやエリミンのような危険性のある古いタイプの薬は、今後、次第に姿を消していくだろう。製薬会社にしてみたら、採算の取れない薬は淘汰の対象なのだから。また、向精神薬の強力さが、当事者にとって絶対的な拘束衣に匹敵した時代も、ますます遺物となっていくだろう。
(文=編集部)

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