若者脳はSNSの「いいね!」に支配されている!? 安心感への強い依存が生む「同調快感」の罠

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「いいね!」が多くなればなるほど「いいね!」をクリックし続ける同調心理

 今回の研究では、全く同じ写真で「いいね!」の数が多い写真と少ない写真をそれぞれ半数ずつの被験者に見せたところ、被験者は「いいね!」の数が多い写真を見た時に、「いいね!」を押す確率が高くなった。

 つまり、 「いいね!」 をもらえばもらうほど「誉められている」「人気を集めている」「評価されている」という優越感を呼び覚まされることから、仲間のサポートが多ければ多いほど「いいね!」をクリックしやすくなったのだ。

 本サイトの「なぜ日本人は行列が大好きなのか? セロトニンによって促される群集心理のミステリー」でも紹介したが、このような中高生の心理を制御しているのがバンドワゴン効果だ。人気のあるブランドやサービスの口コミや噂が多ければ多いほど安心感や信頼感が強まるため、安易に付和雷同する同調効果のことをさす。人気店や行列店にやすやすと並ぶ、パレードの最後尾につ付いて行く、あの行動習性と同じだ。安心感への強い依存意識、それがバンドワゴン効果の特徴だ。

 バンドワゴン効果を生んでいるのは、脳で安心感を司りつつ、心のバランスを整えている幸せホルモンのセロトニンやオキシトシンに他ならない。

 研究者の1人であるMirella Dapretto氏は「中高生は、SNSなら見ず知らずの人にも仲間意識を持ちやすく、同調しようとする傾向が強い。中高生が『いいね!』から受ける影響は絶大だ。自分にとって重要な人が何かを支持するだけで、その影響力は一気に拡散する。ネット上で見知らぬ人と親しくなったり、危険な人に接触するリスクもある」とSNSの現状に懸念を強めている。

 多数の「いいね!」が脳の報酬系回路を刺激する。ドーパミンが快感を煽る。脳は幸せホルモンに酔い痴れる。中高生の若者たちは、同調快感(シンククロニシティ・コンフォート)を求めて、ひたすら「いいね!」クリックし続けるほかないのか!?
(文=編集部)

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