常習者が駆け込むといわれる〝シャブ抜き病院〟は都市伝説なのか!?
覚せい剤の常習者は、その使用が発覚しないために、いわゆる〝シャブ抜き〟をするという。覚せい剤の成分を体外に排出するためには、原理的には単純で発汗と排尿がもっとも効果的だ。普通に考えれば、大量に水分を摂取し大量に排尿する。激しい運動をして発汗を促がすわけだが、内偵されていると感じたり、あるいはガサ入れの情報があるなどの場合は、自分だけで短期間でのシャブ抜きはムリだという。
医療機関では薬物中毒者の解毒に利尿剤が多く使われているが、都内などにも、シャブ抜き専門病院があるとの噂がある。こうした病院では、大量のミネラルウォーターを飲みつつ高額な利尿剤が2〜3本投与されという。さらにはビタミン、睡眠導入剤、肝疾患治療薬成分などを含む点滴を注入し、しばらく休憩した後にサウナで発汗させると言われる。
こうしたプロセスを受ければ、1日ほどで覚せい剤反応は消滅。長い期間に反応が残る髪も完全にそり上げてしまうらしい。そういう意味では清原選手の髪型は証拠を残さないためかとも疑われる。この問題に詳しいライターによると清原容疑者が入院したのではないかと疑われる病院さえあるという。
薬物依存症の専門医師は、全国に10人程度しかいない。薬物依存症に特化した治療プログラムを実行できる専門病院も少ない。〝シャブ抜き病院〟はこうした隙間に咲いたあだ花なのか?
6月からは、3年以下の懲役・禁錮判決を言い渡されても、刑期の一部を刑務所で服役すれば、残りの期間の執行を猶予する制度も始まる。刑罰から治療支援へ、社会復帰へ。心が覚せい剤にハイジャックされた清原容疑者にも、その未来は残されている。
(文=編集部)