グルメ食であなたの寿命が延びる? "心臓に優しい"レシピを高知県が発案!

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 心臓に優しいレシピとはどのようなものなのか? ひとことでいうならば、「塩分とカロリーを控えたもの」。一日分3食のエネルギー量は1600~1700kcalで、食塩量は一日当たり6g未満に設定されている。

 一般的な外食のカロリーと食塩量を比べてみると、これがいかに低く設定されているかが分かる。たとえば、よくある定食屋のメニュー「ロースかつ定食とグラスビール」は1375kcal、食塩量4.3g、「紅鮭幕の内弁当」706kcal、食塩量5.1g。一食だけで一日の必要量の大半をとっていることが分かる。

 「ハートレシピ」はそのほかにも、野菜や海草、キノコなどを一日350g以上、一日当たりの食材は約30種類以上使用するという条件で作成。また、3食のエネルギー配分は「昼食>夕食>朝食」で、メニュー全体を通したエネルギー平均比率は、朝食29%、昼食37%、夕食34%。一日の活動量に沿った栄養摂取が実現すると同時に、内臓への負担を減らす量に設定された。

「だし」や「香味野菜」で減塩を意識させない

 塩分が抑えられると、どうしても味の薄さにつながるが、「だし」や「香味野菜」をうまく使って香りと旨みを作り出し、高知の地元食材を活用することで、素材そのものの味にフォーカスさせて回避しているという。トマトの旨みや、ゆず・土佐文旦などの柑橘類の酸味を用いて減塩する、といった具合だ。

 地元食材の活用メニューは、高知名物の山菜「いたどり」を使った炒め物、旨みが特徴の地鶏肉「土佐ジロー」を使ったタンドリーチキンやチキンサラダ、特産の筍「淡竹(はちく)」を使った煮物、ブランド和牛「土佐赤牛」を使った焼肉丼など。土佐県民が好む「酢」を活用した、初がつおのちらし寿司や、鯛と鮭のカルパッチョなども地元ならではといえる。

 心疾患は、日頃の食習慣をはじめとした生活習慣に気をつけることが第一歩。食事によるリスク回避といえば"我慢"をイメージしがちだが、ハートレシピは、食材を楽しみながら、気軽に心疾患を予防するきっかけを与えてくれそうだ。
(文=編集部)

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