グレート義太夫が語る、たけし軍団流患う人への接し方とは?

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末期の腎不全と闘うグレート義太夫

 風邪などで具合が悪いとき、人からかけられる「大丈夫?」の一言や、「つらそうだね」「ムリしないでね」といった優しい言葉は身にしみるものだ。それで病気が治るわけでもないが、気力は回復する。

 治る病気に対してであれば、見舞いの言葉はかけやすい。声をかける側も、かけられる側も、気負わないものである。しかし、一生背負う病気に対してはどうだろう。どんな声をかければいいのか迷ってしまう、という人が多いのではないか。深刻な病にかかった相手には、どう接するのがよいのだろう?

『キャラなんだから、痩せちゃダメ』

 たけし軍団の団員、グレート義太夫氏は重度の糖尿病患者である。義太夫氏といえば、体重120キロを超える大きな身体で、たけし軍団一の巨漢として体を張った芸風で知られていた。糖尿病の原因とされる肥満について、本人は危機感を全く感じなかったという。
「殿からも『オマエはデカイ身体のヤツっていうキャラなんだから、痩せちゃダメだ』って言われていたんです。芸人にとってキャラクターは大事ですし、どんなに太っても、危機感を覚えたことは一度もなかった」うまいこと言うなぁって笑ちゃった。

 そんな氏の糖尿病が発覚したのは、30代の後半だった。糖尿病には自覚症状が無いうえに、仕事が忙しいこともあって、治療に専念することはなかったという。多少、食生活に気を使ったが、真剣に取り組むことはなかったそうだ。結果、氏の糖尿病は合併症の糖尿病性腎症を引き起こし、人工透析を受けるほどまで進行した。

「なんとなく身体の調子がおかしいなと思って病院に行ったら、医師に『即入院』と言われた。糖尿病がそんなに進行してるなんて思わなかったから、自分でもびっくりした」
重度の糖尿病であることがわかってからは、あっという間に体重が激減。120キロあった体重は、半分の60キロ台まで減ってしまった。

「すっかり痩せちゃってから殿に会ったらね『体重が半分になっても生きているのは、オマエかヒトデくらいのもんだ』って言われました。ひどいこと言うなぁって思うでしょ?でもね、ボクはまたうまいこと言うなぁって感心して笑ちゃった」
 

殿は病人に対してもユーモアを忘れない

 重度の糖尿病患者には人工血液透析という治療が必要となる。機械を通して血液を濾過(キレイに)するのだ。それが週2回、1回5時間(注:病状によって透析を受ける回数・時間はそれぞれ異なる)。生きるために欠かせない治療だが、最中は一切動けず、終わった後もしばらく腕のしびれが残るなど、患者の負担は非常に大きい。

「ついに透析を受けることになっちゃいました、って殿に報告したら『透析受けるって言ったら、障がい者手帳をもらえるんだろう?それ貸してくれよ。バスにタダで乗り放題だってな~』なんて言うんです。バスなんか絶対に乗らないのにねぇ」
やはり、ひどいことを言われているように聞こえるが、こう語る氏の口元には笑みが絶えない。
 
 これは殿ことビートたけし氏と義太夫氏の仲だから、許される会話だろうと思う。しかし、終わりのない闘病生活の中で、ユーモアを交えて接してもらえるのは、患者にとってもありがたいことではないか。他愛無い言葉のやりとりが、病気のつらさをつかの間忘れさせてくれる。

 気遣うことばかりが、相手のためになるとは限らない。笑いに癒しの効果があることは有名な話である。相手を見舞うとき、果物や花束を持って行くのもいいが、ユーモアのある言葉をかける方が喜ばれることもあるかもしれない。

 こんなエピソード満載の本
『医師いらずで「糖尿病」「高血圧」がみるみる良くなる治療法!』
(双葉社)が3月21日に発売された。
(文=編集部)

●グレート義太夫
お笑いタレント(たけし軍団)、ミュージシャン。
1958年東京 生まれ。1995年に糖尿病と診断せれ、2007年には糖尿病腎症による
末期腎不全で透析治療を開始。著書『糖尿病だよ、おっ母さん!』(幻冬舎)
では糖尿病と合併症発症までの経緯を語っている。
糖尿病治療優先の生活の傍らで舞台音楽制作の他、新たに落語やギター漫談な
どにも取り組み活動の幅を広げ勢力的に活躍中。

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