美白で知られる"あの成分"は二日酔いにも有効だった!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
shutterstock_250009849-2.jpg

もうすぐ花見の季節!でも二日酔いは避けたい! shutterstock

 あと数日もすると桜も咲き始め、いよいよ春の宴会シーズンが到来! 歓送迎会にお花見と、親しい人と楽しむだけでなく、多種多様な人と気を遣いながら、飲みの席に出なくてはならないという人も多いはず。そんな季節に、ドリンク剤や胃薬ではなく、サプリメントで二日酔い予防の効果が期待できるのをご存じだろうか。

 その成分とは、アミノ酸の一種である「Lシステイン」である。女性なら、「あの美白の?」とピンとくる方もいるだろう。ビタミンCと一緒に摂取することでシミの原因となるメラニンの発生や沈着を抑制し、肌の代謝を正常化させ、さらにメラニンの排出も促す。また、体内にコラーゲンを生成し、肌のハリを維持し、角質を柔らかくする働きも期待される成分だ。

 このLシステイン、肌の美白への働きに留まらず、お酒を翌日に持ち越さない二日酔い予防にも大きな効果を発揮するのだ。

 体内に入ったアルコールは、血液に乗って肝臓に運ばれ、まず「アセトアルデヒド」という成分に分解される。それから酢酸、水、二酸化炭素へと分解のステップを経て、体外に排出される。この過程の中にあるアセトアルデヒドが、二日酔いの大きな原因の一つとされている。アルコールそのものよりも10倍以上も毒性が強く、「頭痛・だるさ・吐き気・疲労」を引き起こす。よって、アセトアルデヒドによる二日酔いを軽減するためには、肝臓でのアルコール分解を早め、アセトアルデヒドが体内に留まる時間を短くすることが望まれる。

 そこで効果が期待されるのがLシステイン。実は、二日酔い対策としてはなじみのあるウコンやアラニンと同じくらいに効果が期待される。Lシステインの特徴は、アルコールがアセトアルデヒドから酢酸へと分解される速度を早めるため、毒性の高いアセトアルデヒドが体内に留まる時間を短くしてくれる。

 日本大学薬学部で行われ「アルコール研究と薬物依存」(日本アルコール医学会/1990)に発表された研究では、急性アルコール中毒状態にしたラットにLシステインを投与したところ、血中アルコール濃度、アセトアルデヒド、酢酸の減少が認められた。特に、アセトアルデヒドが、他の実験成分と比較しても減少が大きかったと報告されている。

アセトアルデヒドを分解しにくい日本人にぴったり

 一般的に、お酒を飲むと顔がすぐ赤くなる人は、アセトアルデヒドを分解する力が弱いと言われている。ヨーロッパやアメリカの人々と比較すると、日本人は、その半数がアセトアルデヒドを分解する「アセトアルデヒド脱水素酵素」の活性と分泌が弱いとも言われている。日本人にとって、Lシステインは二日酔い予防の強い味方として期待されるのだ。

 Lシステインは、大豆や鶏肉、卵やハチミツなど、比較的普段よく口にする食材に含まれてはいるが、複雑な構造をしているために体内に吸収されにくい。しかし、サプリメントを活用すれば、効果的に摂取することが可能だ。

 含有サプリメントには、「ハイチオールC」「ハクビホワイトC」「シナールLホワイト」「システィナC」「チョコラCC」などがある。いずれも美白や口内炎など肌への作用が謳われている商品なだけに、女性用サプリのイメージがある。しかし、体内でのアルコール分解のサポート効果が見込まれるのだから、男性ならば奥さんや彼女に数粒分けてもらって飲み会当日服用してみるのも一案ではなかろうか。

 女性なら、出会いにオシャレにといろいろと楽しみたいこの季節。美白も期待できて、お酒を翌日に持ち越さない体調管理にもなるLシステインを取り入れてみるのもよいだろう。
(文=編集部)

若年性更年期障害を発症しても妊娠できる!? 大切なのは卵巣機能低下の予防法を知ること
インタビュー「若年性更年期障害」第3回 ポートサイド女性総合クリニック「ビバリータ」院長・清水なほみ医師

第1回:まさか20〜30代で更年期障害!?
第2回:20〜30代の「更年期障害」の治療法は?
更年期障害といえば40代後半から50代の病気と思われがちだが、20〜30代で同様の症状が現れる「若年性更年期障害」の患者も増えている。

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学…

後藤利夫