本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言! 第12回

海外ドラマ『グッド・ドクター』で自閉症のレジデントは名医になれるか?

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wowwow海外ドラマ『グッド・ドクター』(画像は番組公式HPより)

 患者さんにとって本当にいい医師とはどんな医師ですか? 『Dr.House』以来の期待度の高い医療ドラマが『グッド・ドクター~名医の条件』(WOWWOW全18話)が始まりました!恋愛ネタの多すぎる海外医療ドラマの中では、違った意味でディープになりそうな予感です。

高機能自閉症の青年が直面する信頼関係の確立

 対人関係に支障の出る自閉症であり、かつ人並外れた記憶力と空間認知能力をもつサヴァン症候群である青年(ショーン)が、幼い時の強烈な記憶から外科レジデントを目指し、いわゆる周りの奇異な視線や困難を乗り越えて、医師として成長していく・・・とうドラマです。

 ショーンは自閉症といっても高機能自閉症という部類。これは教科書をひっくり返してみると、他者との社会的関係の困難さ、言語発達の遅れ、限定されたものへの反復的な興味やこだわりがありますが、知能発達の遅れを伴わない障害、ということです。

 あいまいなコミュニケーションが難しく、言われたことをうのみにしてしまう傾向があり、冗談が通じにくい……、そして思ったまま、見たままに発言してしまい、相手を傷つけてしまうこともあるのが特徴の一つ。

 ショーンは日常生活の中にタイマーを設定して行動を設定していくことで安心感を得て、そこを崩すと軽いパニックに陥ってしまう。安心アイテムは弟からもらったおもちゃのメス。周りの音や人込みに軽くパニクってしまうけれど、ひとたび1つのこだわりアイテムや執着の対象を見出すと、それ以外のことは気にならなくなっていく……。

 ドラマで、主役のショーンは周囲との信頼関係を築くことが困難なキャラクター設定です。臨床心理学の世界ではセラピストとクライエント(相談の依頼者)の間の信頼関係を「ラポール」という言葉で表します。

 臨床の場でもこのラポールはとても大切です。ショーンはまさにラポールが難しいキャラクター。IC(インフォームドコンセント)を濁すことなんて不可能な高機能自閉症ですが、第二話ではすでに不器用ながらも、直球の会話を避けることも学んでいました。

 ラポールを構築し、結果的に正しい診断をして、治療法を導き出すことだけを人は求めていくのでしょうか? 彼とは対照的だけど必死に患者に徹底的に寄り添う姿勢を見せていたDRクレア(アントニア・トーマス)が、ショーンの足りないところをおぎなっていくのかな~?

 そしてさらに、高機能自閉症でかつショーンはサヴァン症候群という設定です。レインマンの主役のレイモンドはサヴァン症候群でした。

 自閉症の10人に1人はサヴァン症候群だとういう報告もあります。全てのサヴァン症候群が都合の良く能力の高い人ばかりではないようで、その能力に凸凹はあるようです。ショーンはその能力を解剖学にも生かしていますね。外科レジデント君に必要なのは、あとは現場の経験でしょうか?

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