東京五輪までに整備を進める「自転車レーン」で本当に事故は減少するのか?

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自転車の走行レーン示した通称「自転車ナビマーク」

 そこが歩道であるかぎり、ヒトはいきなり右側にも寄れば、無防備に左側へと歩みを変えたりする。原則は「歩行者優先」なのだから、ほぼ歩行者は、いちいち後方確認なんてしない――。

 ところが、そこに通勤・通学で遅刻気味と思しき「立ち漕ぎ自転車」が爆走して来て、あわや追突寸前! あるいは、避け切れない自転車側がその場で横転! そんな朝の「ひやり光景」は、都市部ならば日常茶飯事だ。

 しかも、経済の先行きが一向に見えないアベノミクス下では、自転車の保有台数が増加傾向にあるという(2013年度は推計で7155万台)。

 では現在、全国の路面上で増殖中の「自転車レーン」はこうした歩行者とのトラブル案件を少しでも軽減・改善させる方向へと機能するのであろうか?

「むしろ事故る確率が増える!?」の声も

 国土交通省と警視庁は、従来、バラバラのままで看過してきた自転車が車道を走る際の表示(=走行レーン)を、ようやく統一した。通称「自転車ナビマーク」と呼ばれ、幅75cm以上の矢羽根型(青色)と自転車型(白色)のデザインだ。

 縁を白くして夜間の視認性も配慮した前者を10m間隔で表示し、後者は交差点の前後に設置する。いずれも車道の左端に配置され、逆走は厳禁とし、車のドライバーとサイクル利用者の双方に「車道走行」を意識づけるのが狙いだ。

 いわば、この表示統一によって、これまで曖昧にされてきた「自転車の正しい走り場所」が明確化されるわけだから、歩行者側も自転車側もヒヤリ直後に舌打ちし合うという光景が減る効果は期待できるだろう。

 ところが、「自転車は車道へ」と指示を促すこのナビマーク改革に、疑義が噴出している。

 「道路の幅」と「走行時の優先意識」を競い合うことになる車のドライバー勢や、当のサイクル利用者側からも、「むしろ事故る確率が増えるのでは!?」「違法駐車のクルマがいれば進路を塞がれたも同然」、あるいは「自転車は轢かれろと無茶ぶりされるようなもの」など、ネット上でも危険視する意見が数多く散見される。

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