「銃殺刑」の罰則はデマだった……
むしろ注目したいのが、5位までのランク外に属する国々で、いずれも0.8mg/ml以上と緩めな基準値で、アメリカ、イギリス、カナダ、スイス、シンガポールが肩を並べる。
さらに飲酒運転の「罰則」となると、各国のお国柄がうかがえて興味ぶかい。
たとえば、中国で「酒気帯び運転」を犯した場合の罰金は200~500元(約3000~8000円)で免停1~3カ月。「酒酔い運転」であれば5日以下の拘留と罰金200元で免停は6カ月だから、アバウトでゆるゆるな印象は否めない。
一方のクルマ大国・アメリカの場合、「初犯」であれば48時間の拘留と奉仕活動100時間。「再犯」でも拘留10日間と知れば、よく外電が伝えられる“セレブ陣の暴走”もわかる気がする。
ところで、昨年1月、Twitter上で世界の飲酒運転罰則を一覧表にした画像が飛び交い、南米のエルサルバドルでは「初犯から銃殺刑」とか、ブルガリアでは「2度目は銃殺刑」などの衝撃例が話題を呼んだ。しかし、いずれもデマの類いであり、両国とも死刑制度は廃止されている。
最後に質問、「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の日本での罰則を、あなたは即答できるだろうか? 即答できない方は自ら検索してほしい。罰則を再読後、五臓六腑に染みたので今後の飲酒運転は控える、なんていうのはNG! あくまでも「飲んだら乘るな、乘るなら飲むな」が世界基準なのだから。
(文=編集部)