首都高・山手トンネルの火災事故から学ぶ〜不測の事態への対処方法とは?

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車両を離れる場合の注意点とは?

 「それと非常口の前には停車しない、というのも忘れてはいけませんね。ここまでの話は全部、専用サイトに書いてあります。ただ、それを読むか読まないかで、不測の事態の際、慌て方が違いますもんね」

 そこまで話題が及んだ時点で早、タクシーは港南口の手前まで来ていた。

 「では、仮に自分が車両火災の当事者だったり、目の前が現場だったらどう対処すべきか!? それはぜひとも、お客さん自身の眼でご確認ください。本日は御乗車ありがとうございました」

 数日後、親切な運転手さんの助言に従って『中央環状線山手トンネルの防災』を閲覧してみた。彼の語ってくれた前説的な注意事項に続いて、「国内最上級の保安態勢」とも「国内最先端の防災設備」とも称される山手トンネル内の詳細システムがわかりやすく解説されている。

 交通状況と各設備の状態を見守る管制室は、もちろん24時間体制だ。約100m間隔で設置のテレビカメラ、停電時も走行に支障がない明るさを確保する照明設備、200m以下の間隔で情報を伝達するスピーカーも「明瞭性」を確保するため、時差技術を採用している。

 では、管制室への報告はどうするのか? 携帯電話で「#9910」を打ち、ガイダンスの「1」を押して……と、説明されても実際は現場の動揺を前におよそ無意味だろう。

 なので、約50m間隔で設置されている「押しボタン通報装置」をランプがつくまで押す。ないしは約100m間隔でみつかる非常電話の受話器を取るのをお薦めしよう。

 また、サイト上には「安全が確認でき、消火できる場合は消火器また泡消火栓を使用してください」とも書かれてあるが、妙な過信からのヒロイズムがいちばん危険。まずは通報を優先し、専門家の助言や誘導に従うのが賢明だろう。

 あるいは約25m間隔で設置される自動火災検知器や、管制室からの遠隔操作で動く水噴霧設備。そして、非常電話の使い方や非常口の間隔(距離)などについては敢えてここで触れない。

 あなたの危機管理意識を養うため、ぜひ御自身の眼で閲覧いただきたい。
(文=編集部)

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