今期、注目の医療ドラマ『フラジャイル』スタート~医療の影武者「病理医」が主役に!

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ドラマ『フラジャイル』(フジテレビ系・毎週水曜日22時~)/番組サイトより

 院内のカンファレンス終了間際、「あんた、バカか?」と臨床医を指さしてはその診断を徹底的に論破。「あんたが医者であるかぎり、俺の言葉は絶対だ!」と決めゼリフを吐いて立ち去っていくスーツ姿のクールな男――。

 1月13日から始まった連続ドラマ『フラジャイル』(フジテレビ系・毎週水曜日22時~)で、TOKIOの長瀬智也さんが演じる天才病理医の象徴的な場面だ。
 
 かなり偏屈で毒舌家だが、何よりも医療の正義と患者の命が最優先、という主人公・岸京一郎。その人物像はもちろんドラマ仕様だが、初回の放送では一般的に耳慣れない「病理医」の存在意義と役割度もかなり簡潔に描かれていた。

 「病理」に興味を覚えた視聴者も多いことだろう。2話以降をより愉しむため、堤寛教授(藤田保健衛生大学医学部病理学)に話を聞いた。

患者の命を左右する重要なポジション

 「病理診断は、内科医や外科医といった臨床医でなく、病理医の仕事です。 しかし、残念なことに、患者さんは病理医という医者の存在すら知らない場合がまだまだ多く、内視鏡でとられた標本を顕微鏡でみるのは内視鏡医や外科医だと思いこんでいる節がありますね」

 月刊アフタヌーン連載の漫画『フラジャイル』(草水敏・原作/ 恵三朗・作画)は、1~4巻の累計発行部数が約45万部の人気作品。勧善懲悪の医療ドラマ化は現場の病理医も歓待なのだろうか。

 「病理診断は、病理医が行なう医療のなかで優れて専門性の高い業務なのです。このテレビドラマ『フラジャイル』を通じて、病理医の役割、病理診断の重要性が少しでもおわかりいただければうれしい!」

 長瀬さん扮する岸京一郎も、彼の姿勢に共感して神経内科から病理診断科へ自ら異動を申し出る新米医師・宮崎智尋(=武井咲さん)も、顕微鏡を覗くシーンが目立った。

 「病理医は、臨床医が採取した『検体』を肉眼的および顕微鏡的に最終診断します。検体には細胞と組織(臓器)があります。それぞれ、細胞診と組織診といいます」

 白衣は「医者に見られるから」と着用しない岸の姿勢はあくまでも演出でしょうが……。

 「確かに、私たち病理医が毎日“出会う”のは、患者さんから採られた検体であり、患者さん自身ではない。そのため、患者さんから見えにくい場所にいる“影武者”といえるでしょう」

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